クラフター始まりの街に到着する
かくかくしかじかありまして、スライムを討伐しました。
本当は説明しようと思ったんですが、昨日作った装備が強すぎたようで一発で倒せてしまいました。火力インフレ予感とも思ったのですがようやく普通の数値になった模様です。クエストクリアと同時に目の前が暗転したんですが起きると宿屋にいました。
そして手元には100G入った小袋があって、外へ出てみると他のプレイヤーさんたちがたくさんいます。
いよいよクラフターオールズオンラインのスタートです。
早速向かうところはもちろんパン屋さんです。クエストが終わったら真っ先に向かうと決めていました。
「お、いらっしゃい。嬢ちゃんようやく来てくれたのか。ずいぶんと和の格好になったみたいだが似合ってるぞ。パン食うか」
『ユニーククエストが発生しました。店主のマーヤさんにユニークパンを食べさせますか?』
「おおおおおおお、何なんだこのパンの味は今までに小麦の香り、ほのかに香るのは蜂蜜か? それでもこの美味しさは出せる気がしねえ。嬢ちゃん名前は何て言う?」
「クワナです。そんなに美味しいですか。私からしたらマーヤさんのパンの方が美味しいですよ」
「お世辞はいいからよ。このパンうちで定期的に売らないか? 一個100Gでどうだ? 安いならもっと値上げてもいいぜひ売ってくれ」
『契約が成立しました』
急に出てきた確認の画面をよく読まずに契約をしてしまいました。でも私が丹精込めて作った? パンが世界に売られるのならばうれしいです。値段はさほど気にしませんが高すぎないか心配です。なんか余計なことを考えたらお腹が空いてきました。
パンを食べます。
そういえばインスタンスエリアにあったあの建物はどうなったんだろう。もしこっちには生成されていないのならお家を買うところからスタートですね。でも今の手持ちじゃ貸家すら手に入りそうにないです。
「あ、あった! よかった」
『インスタンスエリアに入場しました。土地所有者クワナ』
どうやらこの土地はとっくに私の所有になっていたようです。余計な出費をせずに済んでよかったです。そしてお家はインスタンスエリアになるみたいでパーティーかフレンドじゃないと入ることができないみたいなので助かりました。これで危ない研究をどんどんできますね。最初はユニークアイテムを作ることを躊躇しなきゃとか思っていたんですが、ちひろに相談したら個性を捨てるのはもったいないし、ゲームなんだから好きにしていいと思うわとアドバイスをもらったので、開き直ってクラフトしまくることにしました。
今日はちひろと合流する日ですが、プレゼントをあげるために今からクラフトを開始します。
「魔導セットか。メイジとか言ってたからこれが似合うだろうなー」
製作可能アイテムの中から魔導セットを選んでクラフトボタンを押そうとしましたが、素材が足りないため押せませんでした。自分のジョブ以外の物を作ろうとすると素材がかかるみたいですね。これは注意が必要です。とりあえず残りの手持ち50G分で布を買ってきました。
「今度は押せました」
『魔導セットができました』
『魔導セットができました』
『魔導セットができました』
熟練度もどんどん上がっていっていい感じです。素材代もパンを売り始めればすぐに回収できそうですし、なりよりチヒロが喜んでくれるなら出費をケチることはありません。かれこれ2時間くらいクラフトしてたと思います。ついに完成しました。
『熟練度がマックスになり魔導セットは賢者セットに変化しました』
賢者セットも作ることに成功したので満足ですが一つだけ気になることがあります。生産画面で配合率というのがありました。説明では装備の能力外見が多少異なるだけとありましたが、もしかしたら今の装備よりも強いものが作れちゃいそうなので試してみることにします。
メイジなのでMAT特化にして属性も全種類均等に振ってこれで試してみます。
『失敗しました。ただの布切れになりました。配合率を見直してください』
どうやら、失敗のようです。全属性を均等に振ってしまっては、中途半端になってしまうということなのでしょうか。とりあえず明日合流してから属性を聞いて再び挑戦してみたいと思います。
まだ時間があるのでパン屋さんに卸すパンを作りたいと思います。
『おめでとうございます。一定数のユニークアイテムの生産を確認できましたので、アーティファクト装備を製作可能になりました。』
あふぇー!?
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