∞38【霊峰レオ山】
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【竜】がその場に座す聖なる
より正確に言えば、【竜の
レオ山の周囲の地形は、古代の大地殻変動の影響で元々樹海だった場所が大陸
そのため、広範囲に渡って『樹海と渓谷と岩の山岳と草原と森林限界』が入り組んだ、とてつもなく複雑な地形を成している。
また、ディオアンブラ領は『標高が高い』場所にあるため全体的に空気が薄い。特にレオ山の周囲は
そういう特殊な地理的条件であるため、“レオ山系”は数万にも及ぶ貴重な動植物の『固有種』が人間の開発の手から守られており、しかも、『ほぼ手つかず』の自然が現代まで残されている。
いわゆる“
それが、『レオ山』だ。
レオ山は古くから『
レオ山に入山する為には、麓にある『ディオアンブラ伯爵領レオニア村』にあるレオ山の管理団体に『入山許可申請』を申込み、氏名や所属などの個人情報と入山の目的を用紙に記入し、別紙の誓約書の注意事項に同意した上で『直筆のサインもしくは押印』をする。そして村人有志による審査の間、『数日間から長くて数ヶ月間』レオニア村に滞在した後、入山許可申請の結果が知らされることとなる。(この長い審査期間は『高地での気圧変化』に慣れるための“順応期間”でもある。)
これら複雑かつ面倒くさい手続きを経たとしても、“入山が許可されるかどうか”はレオニア村の『村人の心証』と『その時の情勢』次第。
このレオ山への入山許可申請のやり方は、たとえ相手が『今上皇帝』であろうとも絶対に変わることはない。
なぜなら、それはレオニア村の村人たちにとって、
──しかし、現在。
【竜の
その犯行時刻は『二日前の新月の晩』。
深夜であったため目撃者はいない。しかし、レオニア村の複数の住民が深夜に鳴り響く『地鳴りのような大きな音』を聞いている。
信心深い人が多いレオニア村では、この“地鳴りの音”及び【竜の
To Be Continued.
⇒Next Episode.
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