∞35【アゾロVSエミル最終局面『覚悟勝ち』】

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 アゾロとエミルが両者同体で地面に倒れ込む瞬間。


 アゾロは咄嗟に『かばい手』で地面に手をつき、自分の体の下敷きにならないようにエミルの体をかばった。そしてアゾロはそのままエミルを抱きかかえて、横向きにゴロンと地面の上を転がった。


 相撲では地面に手をついた場合『即負け』となる決まりルールである。

 このかばい手の瞬間に『アゾロの負け』が確定した。



 アゾロの性格を読んで、『対策を立てて』勝負に臨んだエミル。

 アゾロに対する体格の不利を覆すために『猫騙ネコダマし、後腰うしろごし蟹挟カニばさみ、上体ひねり』を自ら編み出し、それを実践したエミル。

 たった一度だけ姉に勝つために、『たった一度切りの捨身すてみ技』でアゾロとの相討ちを覚悟したエミル。


 『あの父の息子』。

 『ディオアンブラ伯爵家長男』。

 『時期伯爵候補筆頭』。

 『恐るべき5歳児』

 【エミル・ナルサス・ディオアンブラ】。


 圧倒的格上な『姉』アゾロに対する『弟』エミルによる、完璧なまでの『覚悟かくご勝ち』である。




…To Be Continued.

⇒Next Episode.

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