さやかの団長日誌 〜バクは夜の守り神、今宵の夢をいただきます

高峠美那

第1話 悪夢はバクに

 夜空に輝く星は、なんで光っているんだろうって考えた事はある? 


 漆黒しっこくの空に、キラキラとりばめられた星粒は、宝石みたいできれいだよ。


 どんなに手を伸ばしても届かないけど。


 でもね『キミという一等星を、全力で守りたい…』なんて言われたら、あなたならどうする?


 夢じゃないのかって?


 悪夢なら、バクに食べてもらうんだけど、これは夢じゃないんだ。


 ドキドキと、ソワソワと、そのあとグワーッて頭のてっぺんまで熱くなっちゃう感じ。


 これ、なんなのかな。


 あっ。もし悪夢を見ちゃった時のおまじないを教えてあげるね。


「バクえ。バク食え。バク食え」


 三回、強くとなえてみて。


 きっとそのあと、不思議な出来事が待っているから。

  

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