第2話 大嫌いなクラスメイト

「ふわあー、だるー」


 久しぶりの学校だけど、めっちゃつまらなかった。

 

 あたくしは、クラスメイトの美樹みきみきちゃんや、海苔のりのりこ子ゃんと仲が悪いから、いつも喧嘩してしまう。


「クソヒサ、まだ学校に来やがったのか」


 女子の前では、口の悪い小悪魔系女子のみきちゃんがあたくしを罵ってきた。


「ふんだ」


「男子~、ちょっと聞いてよ。


あのヒサメって子がね、いじわるするの。



困っちゃう~」


 こうやってぶりっ子をしては、男子を惑わす詐欺師系女子小学生。


「まあ、みきちゃんは可愛いから、いつも女子から妬まれちゃんだよ」


 男子よ、こんなかわいい子に騙されるとか、本当に救いようがない。


「そうなの~。


妬まれすぎて困っているっていうか、ほんと助けて、男子」


「大丈夫だって。


いつでも、みきちゃんの味方だからさ」


「男子は女子と違って、いっつでも優しい。


それに比べて、女子っていじわるだし、冷たい~」


「仕方ないよ、みきちゃん。


それが、女子ってものだからさ」


 こんなやつがいるから、学校とか行きたくないの。

 いつか、復讐とかしてやろうかな?


 そこで、のり子ちゃんが現れた。


「このぶりっ子女。


いつでも、相手になってやる」


 この太っている女子ののり子は,みきちゃんに真っ先に喧嘩を申し込むことは日常茶飯事。


「学年一の巨乳に勝てるか?


常に、AAAAカップという、Aが4つの持ち主だ」


 のり子ちゃんは男子には嫌われているものの、女子の人気は高め。


「のり子ちゃん、かっこいい~」


「ぶりっ子女に負けるなー!」


 女子たちから、のり子ちゃんにむけての声援の声が上がる。


「はん、良い気になるんじゃないわ。


みきは、この年齢ですでに学年一の巨乳であり、美乳であるの。


男子を魅了するもの、それはキッズ用のかわいいビキニが着れることよ。


そう、それもAAAカップという、Aが3つもつくほどの世界中を探してもいないくらいなのよー!」


「さすが、みきちゃん。


この学年でそうそう大きい子いないって」


「女子はみーんな、お子ちゃま体型だからな。


みきちゃんはその中でも、ダントツの1位を誇れるエリート級。


みんな、みきちゃんを見習うんだ」


 見習いようがない!


 みきちゃんはこうして学年の男子を独占して、のり子ちゃんは学年の女子を独占してしまう。

 こうして、いつも男子と女子の戦いが始まっているけれど、あたくしはこの学校に息苦しさを感じて、不登校になりつつあった。

 玉に学校に向かうけれど、やっぱり何も変わらない。

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