女だけど乙女ゲームの隠しキャラに転生したので好き勝手に生きようと思う

ちーずけーき

第1話

私は大好きな乙女ゲーム『剣と魔法と恋愛と〜私のラブラブ・キュンキュン計画〜』の

しかも前世である

これが世に言うTSと言うヤツか

でもさ、なんで私がよりにもよって隠しキャラに転生したんだろう

確か魔王の名前は......‥ルシフェラーゼ

ルシフェラーゼを攻略するとヒロインちゃんを攫ってハッピーエンドだったよね...?

ぶっちゃけルシフェラーゼは乙女ゲームの世界では最強って設定だったよね

ん?ちょっと待って?

ルシフェラーゼは長い黒髪に赤目の超絶イケメンだし、強いよね

じゃあ...‥‥百合ハーレムも夢じゃない...‥?

よし、自分磨きしよう!

中身は女だけど世界で一番イケメンになってやる!

魔王ルシフェラーゼは不老不死だから若いしね

んんん?

ナニコレ?急に記憶が――



『人間共よ、我に手出しするなと言ったであろう?』



―――ルシフェラーゼの記憶?



『ふざけるなっ!?下等な種族が!』



―――案外キレやすいんだね



『フハハハハ、素晴らしい』



―――急にご機嫌になったか



私の頭にドンドンルシフェラーゼの記憶が入っていく

魔法の使い方や攻撃方法、武術に経験、知識、他にも様々なことが分かった

この記憶を辿ると分かるのだが今は丁度悪役令嬢が婚約して闇堕ちする前だ

悪役令嬢ってウェーブがかかった赤髪に青目の美少女だよね?

結局シナリオ通り行くと死んじゃうから助けてあげようかな?

じゃあ助けに行きますか

私は魔王城の私室の鏡に映る自分を見て超絶イケメンだと確認すると变化魔法で外見年齢を10歳位に変えてっと

ああ、私じゃなくては俺だったね

さてと、悪役令嬢を落としに行きますか

俺は古風の服を執事が着るような服に変え転送魔法を使って転送した

勿論転送先は悪役令嬢の寝室ね

悪役令嬢はまだ部屋に居ないようだ

うん?そう言えば俺今バリバリ人の部屋侵入しているよね?

コレは『女の子の寝室に入る=変態』だな

俺は猫に外見を変え悪役令嬢のベットの上に座る



―――ガチャリ



よし、悪役令嬢が入ってきた

やっぱりウェーブの巻いた赤髪に碧眼、幼くても超絶美少女だな

まだ彼女は8歳だし



「猫...‥‥ちゃん?」



彼女は驚きながらこちらを見る

そうそう、貴方の猫ちゃんですよ〜スリスリ

俺は頬ずりをしながら甘える



「にゃ〜ん」



「かわ...‥‥いい」



流石、愛らしい猫ちゃんは最強だな

悪役令嬢はヒョイッと俺を抱き上げ可憐に笑う



「うちの子になる?」



「ゴロロにゃ〜ん」



悪役令嬢は俺の背中に頭を埋めながらトタトタと走っていくのだ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る