オリジナル短編小説

はるさ

煩い鳥

煩い


煩い


煩い


ぴーちく。ぱーちく。


今日も鳴く


耳を塞いでいても聴こえる


煩い


何も頭に入らない


2匹の鳥


数えるのも面倒くさい何十匹の鳥


小屋で


外で


家で


どこでも


ぴーちく。ぱーちく。


僕は1人になりたいのに


静かなところで


1人で


____のに


僕を見ないでよ


僕に構うな


優しさなんていらないんだよ


煩い


煩い


____なんて思ってないくせに


____なんて____と同じだろ


煩い


嗚呼煩い


僕も____________。


…………煩い鳥だ。


僕はなんにも感じないね


……煩い、ほんとに煩い


口だけじゃない


ほら、目もお水が垂れてきた


だらしない


そのだらしない目も口も


僕が


縫ってあげたいよ


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オリジナル短編小説 はるさ @harusachan_des

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