奴隷ですが同じ奴隷に助けられました~貴族の子供を助けて最強侍女目指します~

陽控優亜

プロローグ

何もかも諦めて生きてた。

怖かった。悲しかった。

早くこの怖い世界にさよならしたかった。

殴られても泣かないように。

声を出すのさえ忘れていた。

声の出し方を忘れるほどに。

毎日ひどかった。

殴られ、罵られ。

どうして生きなきゃいけないのかと思った。

はやく、この命が終わればいいと持った。

はやく、この体が朽ちればいいのに。

だけど、そんな私を救い出してくれたよね。

年上でしっかりしようとしてたのか。

私の前では、弱いところなんて一つもみせなくて。

いつも笑って受け止めてくれて。

私にだけ笑いかけてくれたよね。

特別になれたようで、嬉しかったよ。

だから、私も頑張る。

私なりにあなたの支えになれるように。

だから、ずっとそばにいてね。

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