第11話

 Aは息子が死んだという事実以外、もうどうでもよくなってしまい、少年2人の話も半信半疑ではあったが改めて確認を取ろうとは思わなかった。ただし、夫はモンタージュ写真を見た時、誰が犯人か悟った。夫は少年たちが凶器を持ち帰ったか、どこかに隠したと思い、そのことを警察に話したが、警察は取り合おうとしない。片方の少年の父親がその地域所属の警部補であったため、少年たちは守られていた。夫は直接接触して問いただそうと、警察を通して連絡をとり、少年2人を、納骨に参加させようとした。しかし少年らの両親からあっさりと断られてしまう。

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