挑戦 SIDE先崎秀平
まぁ、俺って親切だからよぉ。
こうしてお前ら凡人どもが真実を知る前に、忠告をしてやるってわけだ。
俺みたいな高校生に分かったんだから、お前らだって分かるよな?
馬鹿にはしてねぇぜ。ちょっと吹っ掛けてるだけだ。オイオイオイオイ、気にすんなって。ただのお遊びさ。
でもまぁ、俺たちは事件のゼロデイから着手できたから……。
こうして真実に、辿り着けた。警察よりも早く、な。いや、ポリ公のことは許してやってくれよ。大人だから慎重に事を進めなきゃならなかったんだ。俺と麻生は、そういう意味で身軽だったからあちこち回って真実を掴んだ。それだけ。それだけなのさ。
俺はここまで全てを書いてきた。何一つ漏らさず、丁寧に書いてきた。
だからお前らだってわかる。お前らだって推理できる。お前らだって真実をつかめるさ。諦めんなよ。一寸の虫にも五分の魂。見せつけてやれ。お前の50%ソウル。
でもやっぱまぁ、俺って親切だからよぉ。
ヒントをやるよ。優しいからな。いいか。お前のその小せえ目開いてよく見ろよ。以下だ。
一、高槻先生は二人の女子生徒、一人の女性教諭と関係があった。モテたんだな。
二、現場に入る時、誰か口を挟んでこなかったか? 現場の鍵を破ったのは誰だ?
三、学校であった盗難事件。そういや高槻先生も……?
四、盗難事件で盗まれたものの中に明らかに毒に繋がるものがあったな。
五、くーみん先生が持っていたペンって……?
以上。
お前ら足りねぇ脳みそしぼって頑張れよ。
次のページは簡単に開けるな。ここで自分なりに結論出してからめくれ。俺からの……俺と花純からの、ちょっとした挑戦だ。
開けてから後悔しても、遅いんだぜ?
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