第二十九話
するとパソコンの画面に、『ステージ クリアー』の文字が表示された。俺はそれを見て更に安心して、体中から力が
だが、名前も知らない男が死んでしまった。俺はそれを
ショットガン相手にこの
「はーい、
俺は思わず心に中で、
俺がため息をついていると、伊留美は大声を出した。
「あー! そういえばアタシ、六人全員殺して特別ボーナスの百万円をもらうはずだったのに、もらえなかったー! 五人はアタシ一人で殺したのにー! 誰よ、六人目のボスキャラを殺したのは?!」
すると伊留美の
「あ、あの、多分、僕です……。僕が攻撃している途中で、ボスキャラは倒れて
伊留美は景和の首を両手で
「お前かー?! しょうがない、今回はしょうがないけど、次はアタシが六人全員を殺すんだからねー! アンタ、
景和は完全に、おびえていた。
「は、はい。す”み”ま”せ”ん”……」
それから俺は左腕を
「あー、良かったー! 僕はまだ、生きてるー! ねえ、皆さん。まだ日は高いですけど、飲みに行きませんか?」
俺と彩華さんは、賛成した。
「そうだな。取りあえず、ビールを飲みたいな」
「ええ、いいですね。私も飲みたいです」
景和は
「えーと、伊留美さん。伊留美さんも行きますか? っていうか、お酒が飲める年齢ですか?」
伊留美は少し、イラ立ちながら答えた。
「行くわよ! アタシも行くわよ! ってアタシはもう
こうして俺たち四人は、以前行った
「もー! 敵キャラを全員倒せば特別ボーナスの百万円がもらえるって聞いて、今回アタシは
景和はもう、
「分かりましたよー! もう邪魔をしないので、カンベンしてくださいよー!」
すると伊留美は一応納得したのか、頷いて生ビールのおかわりを注文した。そして、
そして俺は、俺の考えを言ってみた。次の第四回戦では、また俺たちが同じチームになる可能性が高いと思う。俺と彩華さんと景和は、第一回戦と同じチームだから。おそらくチームから脱落者が出ると、そのチームにプレイヤーが補充されるシステムだと思う。だから次の第四回戦では、別のプレイヤーが五人目として補充されると思うと。
それを聞いた伊留美は、届いた生ビールを一口飲むと喚いた。
「なるほど、確かにそうかもね……。って、ええ?! それじゃあ次も、アンタたちと組むことになるの?!」
伊留美は生ビールのジョッキを、『だん』とテーブルに置くと言い放った。
「それじゃあ、特訓よ、特訓! ハッキリ言ってアンタたちのレベルは低すぎる!
すると景和は、
「そりゃあ、『スコーピオン』の国内ランキングの一位の伊留美さんから見たら、僕たちのレベルは低いですよ。でも今まではチームワークを
すると伊留美は、酔っぱらって少しすわった目で言い放った。
「それよ、それ! チームワークよ! いい? もう分かっていると思うけど、このゲームで大事なのは、チームワークなのよ! でもレベルが低いプレイヤーと組むと、それ以前の問題なの! だからアンタたちのレベルを上げて、作戦を立てなきゃいけないの! 誰が
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