第525話 翌日あれこれ
…頭がついて行かないけれどもいつもの日々がやって来る。
俺の予定では存在しない筈の明日…。
本来俺の居ない未来…!
いつものコンビニで待ち合わせて…青井と伊勢さんと登校して…。
俺はぼんやり。
青井『…それでさー!立花ってば昨日さぁ…』
伊勢『…はぁ?はあぁぁ?!
マジで言ってんの?頭おかしいでしょ?!』
青井『な?crazy gonna crazy!
千佳がgonnaはgoing toって事じゃ無い?って。(未来形)
①狂った状態から(更に)狂った状態になる。
もしくは、crazyには、「夢中になる」という意味もあるので、
②夢中になってると、さらに夢中になっちゃう。
って2番の意味じゃ無いって。』
伊勢『…千佳ちゃんすっご…。
青井に英文理解させるとは…!承くんさぁ…。』
わざとらしく『くん』付けしてチクチクされる俺。
…でも…どうにも気合いが入んない。
これで終わったん?終わるんか?
いつもの様に登校する。
☆ ☆ ☆
いつもの様に授業受けて…いつものメンバーでお昼食べて…いつもの様にHRで司会の紅緒さんの指示通り黒板に書き物…。
いつものように放課後…。
紅緒さんが俺を覗き込んで、
紅緒『…今日の承くんずいぶん従順だねぇ?』
社会科教室に突っ伏す俺をうふ!って笑いながら覗き込む紅緒永遠。
いつもの様に目をキラキラさせて目力強くて可愛いね…。
紅緒『…な?!』
漏れてた…みたい。
紅緒さんは前髪をささって手直しして喉をんん!って整え、制服のボタン外してシャツの胸元を緩めて…
…普通は衣服の乱れを正すんじゃない?
紅緒『承くんがデレた!これは勝てる!
放課後いちゃらぶ!恥辱の社会科教室〜濡れる…』
社『お前ら神聖な学舎でなんちゅう話しを…!』
この社会科教室の責任者にして一年時の担任の社先生。
50代だけど若くて冗談がおもしろい生徒に人気の社会科教師だ。
社『…紅緒と立花のクラスは文化祭の出し物決まったか?』
紅緒さんはハキハキと、
紅緒『はい!まだです!
でも私と承くん文化祭実行委員に決まりました!』
へぇ…。
え?
『…初耳だけど?』
紅緒さんは心外だなぁって顔で、
紅緒『さっきのHRで決まったでしょ!
私立候補して私の推薦で承くんで異論無しでストレート当選だったでしょ?
今月末の体育祭の実行委員も私たち♡』
『知れねぇ。』
びっくりして噛んだ。
今日から9月…え?体育祭も文化祭も実行委員やんの?
クラス委員長しながら?
紅緒『全力青春♪イベントの秋満喫しちゃおうね♪』
キラキラした紅緒永遠が眩し過ぎる…!
俺はどうにも気合いの入らないままタイトスケジュールな秋を迎えた…。
☆ ☆ ☆
その後伊勢さんが合流して俺はバイト。
本当は水曜日だったんだけど…いや…月曜シフト入れて日曜に事故でシフトに月曜穴空けると悪いと思って…
頼まれてシフト変わって今日バイト。
紅緒『それでね!なるみん♪』
成実『はいはいとわわん、前見て自転車漕いで?』
紅緒『やっぱ毎日皆んなと会えるから私夏休み要らないなぁ。』
ちょくちょく会ってたけど紅緒さんはそう思うらしい。
俺カレに着く。
景虎『へらっしゅー!!』
紅緒『らっしゅー!』
伊勢『どうもー♪』
ふたりは常連。
3人で入って俺は裏に入って制服に着替えて…ってとこで、
?『いらっしゃいませー!』
知らない娘が居る…?
景虎さんが笑いながら奥から出てきて、
景虎『今日からバイトの…自己紹介してあげて?』
女の子はぺこりと頭を下げた。
黒髪の少し小柄な可愛い子。
?『はじめまして…新しくアルバイトに入りました…
ぺこりと頭を下げる。
馬井…だと?
俺はその手をそっと取って、
『もっと早く君に会いたかった…!
少し前まで君を探してたんだ…!』
馬井『え?!困ります…♡
…せんぱい…。』
ぎゅむむ!
ぎゅむう!
いった!俺の両脇腹取れちゃう!!
紅緒『…承くんってそうゆうとこあるよね…!』
伊勢『…信じらんない!』
だって!俺最近まで松ちゃんに『
最悪『うまい』でも良いかと思って…馬井さんって人居ないかな?って記憶を辿ったけど該当無しでさ…!
その経緯を説明する俺。
伊勢さんがぷりぷり怒りながら、
伊勢『朝に!青井から聞いたんだけどさ!』
伊勢さん?なんで知ってるの?
え?青井そんな事?!
俺の宇佐美定満の計を語り出す伊勢さん…!
宏介→青井→伊勢→紅緒って繋がり?
だんだん…内容がエスカレートしてないか…?
紅緒さんは昨日の事件の話しを聞いてショックだったのか普通のハンバーグカレーだけ食べて帰った…。
珍しい…。
景虎『
うまい!って言われてるみたいでさ!飲食店向きでしょ!
逆に歯医者で
…承聞いてるか?』
俺はぼんやり働く。
まだ頭回んない…。
そして松ちゃんがバイト中に来て忙しくなるからしばらく来なくて良い、悪いようにはしないって言ってくれた。
俺は待つことにした。
…馬井さん…なんで頬赤らめて俺見てんの?
☆ ☆ ☆
馬井さんはバイト女子大生とかと同じ括りですw
東光の一年生。多分バイト描写でチョロっと出るくらい、保利くんが惚れちゃいますw
紅緒さんと伊勢さんが事の経緯を知りました。
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