第447話 危ない勉強会
3者面談を終えた俺たちはいよいよ期末テスト。
宏介みたいな進学校はピリピリするらしいけどうちみたいな普通の普通科は頑張るぞ!って程度でテスト週間で部活休み!とかそん程度のもの。
…とは言え、俺カレのバイト休みもらってたりするから必死に勉強はする。
恒例の放課後社会科教室での勉強会。
講師は当然この人!
紅緒『女教師紅緒永遠…恥辱の…三段活用…。
…Shame…』
『本当なの?つーか絶対出ないでしょ!』
紅緒『なによー!最近勉強するかバイトするかで全然ラブコメしてないじゃん!
私だってきゅんきゅんしたいよ!』
『男子高校生の生き様は色無し恋無し情けあり…!』
紅緒『漢塾でしょぉ?少年マンガネタわかる私の知識がにくい!』
とわんこは荒れていた。
またメガネかけて長い髪を後ろでアップにして、ストライプのピッタリした体型が出ちゃうブラウスにタイトスカート。
柄ものストッキングでハイヒール履いて教鞭みたいなの持って…この娘形から入るとこあるよね…暑くない?
7月の暑い社会科科教室は風通しの為隣の社会科準備室(社会科教師の控室でもある)の扉を開けっぱなし。ここ開けると四階だからなのかすっごい良い風通るのよ。
伊勢『とわわん!そうゆうのイイから!テスト対策してよー!』
ギャルとも『そうそう!』
ご好評頂いてる紅緒永遠テスト講座は順調に人が増えて社会科教室がいっぱいになる盛況っぷり。
実際に入学時から一位陥落した事無い紅緒永遠がなんか毎回色んな格好でテスト対策教えてくれるって評判。
紅緒さんが出るって言ったとこ実際出るし。
大体女教師、家庭教師,保険医、教区実習生とか学校絡みの格好してくる。
…黙ってたら綺麗なんだけど…。
紅緒さんの周りに輪が出来て一生懸命に質問されたところを答える紅緒さんはなんか青春してる。
嬉しそうに微笑みながら頬を上気させて皆んなの為に動き回る紅緒さんもまた香椎さんとは違ったクラス委員長なんだよね。
社会科教室は一年時担任だった
社『大盛況だな…18時には帰れよ?』
『『『はーい!』』』
返事は良い俺たち。
テスト直前の金曜日も時間ギリギリ、17:50まで勉強会をして俺たちはテストに臨む。
部活仲間と合流する青井、ギャル友と木多さんとファミレスで追い込む伊勢さん。クラスの友達と帰る仙道が先出て行った。
青井『これで期末なんとかなるかー!』
伊勢『ダネ!』
仙道『フシギダネw』
18:00教室の外からそんなやり取りが聞こえる。
仙道が伊勢さんに肩パンされてるころ、
社会科教室で俺は…。
紅緒『…承くん…しよっか?。』
『落ち着いて?紅緒さん?』
…俺は押し倒されていた…。
皆んなが居なくなって、社会科教室を借りてる俺たちは最後に残って五味…違った、ゴミないかチェックした後に軽くモップかけて隣の社会科準備室にいる社先生か社会科教師のひとりに礼を言って帰るのが決まり。
…今回は2人きりが逆手取られたような感じ…。
俺は女教師スタイルの紅緒永遠押し倒されて腰の上に馬乗りになられてる…!
これやばい。
紅緒さんの柔らかさと下から見上げる胸の形見せてる!
…このままじゃ反応しちゃう!
俺は最後の手段を取るぞと脅してみる。
『…声出すよ?』
紅緒『乙女か!
…声出して先生が来て…これ見たらどっちが襲ってる様に見えるかな?』
紅緒さんはにたぁって笑って、
紅緒『…なぁに…天井のシミ数えてれば終わるって…。
痛く無い痛く無い!最初だけ!』
『…なんかえっちぃ小説や漫画読みすぎなんじゃないの?』
紅緒『承くんが悪いんだよ…なかなかヤらせてくれないんだから!
NTRものだったら私チャラい男の子に強引に処女奪われて快楽落ちしてるからね?!』
『…年頃の娘が快楽落ちとかNTRとか言わないの!
…そういうとこ香椎さんを見習って欲しい…。』
紅緒さんはドヤ顔で、
紅緒『は?玲奈だってえっろい小説とか勧めたら読むからね?』
『…笑えるやら笑えないやら?』
俺は絶対騙されないw
愚かなことを…もっと最もらしい嘘を吐けばいいのに(笑)
紅緒『と!に!か!く!
ふたりっきりの今がチャンス!
今が7月…上手くいけば来年のGW頃には…イケる!』
イッてたまるか!
『ここ学校だよ?こんな事したらマズイって。』
紅緒『ふふふ!私が読んでる本だと学校なんてヤリまくりだよっっ!!』
…読んでる本のジャンルが心配!
黙ってれば目力強い超絶美少女なのに…。
本当に香椎さんにだってヒケを取らない俺が知ってる女の子で1、2を争う可憐な少女紅緒永遠。
俺の腰の上で長い黒髪を解き、メガネを咥えて胸元ボタンを外す…
すでに第一ボタン外してたのに第三まで外す…
白いブラがチラッて見える。
紅緒『…私も初めてだから…。』
社『俺も初めてだー。』
がば!って音をたててとわんこは振り返る!
紅緒『3P ?!』
社『たわけ。』
社先生は出席簿を紅緒さんの頭にゴツ!と落とした。
さっきから後に立ってる社先生と目が合っていたんだよ…。
☆ ☆ ☆
社先生に目で聞かれた。
社『(どういう状況?)』
『笑えるやら笑えないやら?』
そうとしか答えられない。
☆ ☆ ☆
紅緒さんは馬乗りになったまま、
紅緒『合意の上です!』
社『たわけ。合意でもアウトだし合意じゃ無いならツーアウトだぞ。』
もう一度出席簿が紅緒さんの頭の上に落ちた。
音は痛そうだけど実際そんなに痛くは無いはず。
紅緒さんは抗議する。
紅緒『どっから見てたんですか?!』
社『『承くん…しよっか?』
からだぞ?』
うん、最初からだね。
紅緒さんは驚愕の表情で、
紅緒『社先生も承くん狙いだった?!
そっちの3P?!
…信子ちゃん…病院の外は爛れた世界だったよ…!』
『おい!未成年の心友になんて報告入れやがる…!』
暗黒期の心友に報告すな!
何故先生にこの状況見つかって平然としてる…!
紅緒『社先生は私の理解者だもーん!
今回も不問にしてくれますよね?』
紅緒さんは媚びっ媚び笑顔で社先生に微笑みかける。
社『…まぁ未遂だしなぁ…。』
『これ逆だったら俺絶対停学…いや退学ですよね?』
頷くとわんこと社先生。
…まだまだこの世は男女平等では無い。
そこで社先生が気付いた。
社『あっ!紅緒!お前ハイヒールなんか履いて!』
紅緒『えへ?コツコツ音鳴らして歩くとセクシーな大人の女っぽく無いです?』
社先生は床を調べて…怒り出す!
社『紅緒!床にハイヒール跡出来てる!』
紅緒『てへぺろ❤️』
心の広い、生徒にやらせてみよう!って趣旨の社先生が静かにキレた。
社『…紅緒ぉ…テスト後のワックスがけお前がやれよぉ…!』
紅緒『…?
ワックスってあのくっさい液体をモップで塗れば良いんでしょ?
楽勝楽勝!いつもこの部屋借りてて大好きだから良いですよ♪』
社先生は俺チラッと見て、説明してやれって呟いた。
俺はため息吐いて、
『まず机と椅子、教卓などを全部廊下に出す。』
紅緒『え?無理だよ。』
平然と無理と言い放つ紅緒嬢。
体力の無さに定評がある娘。
続ける俺。
『机など全部運び出してから掃除をする…念入りに。
そして軽く水拭きして乾くまでの間に体育館横の倉庫に貯蔵されてるワックス缶をここまで運ばにゃならない。』
紅緒『は?四階だよ?ここ四階だよ?正気?!』
『…確かワックスは一斗缶で渡されてたような?
四組の頃やったけど体育館近かったし。
…一斗缶…約18ℓ。』
紅緒『18kg以上?!』
『流石にこの広さだと18リットルは使わないだろ…でも…何kgだろうな。』
紅緒『ただ4階上がるだけでも息がキレるのに無理だよ!』
社『ハイヒールなんて履いて来るんじゃないよ。
まったく、立花…連帯責任な…?』
『…えー?』
紅緒『…共同作業ダネ?』
『…フシギダネか…!』
後から仙道と同じツッコミだった事に思い至る。
…とわんこロクな事しない!
☆ ☆ ☆
3日も休みました!ごめんなさい!
体調不良だけど夏休み前に土曜日に休日出勤して、帰ったら県外の甥っ子達が遊びに来てて書く暇無し。
翌日夕方まで伯父さんは全力で遊んであげて甥っ子が帰った16:00に横になったら…翌日4:00でした(笑)
流石に12時間寝たら体調が良くなってきましたw
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