おかみ
〇月〇日。
とうとうばれてしまった。倉持も知らんかったのに、よりによって、事務所の報告会議している最中に、澄子が「婚姻届」を持って来たのだ。勿論、ハンコを押した覚えがない。所長たちは「おめでとう」と言ってくれたが、聡子はイジメに走るだろう。いや、待てよ。俺たちって恋仲?俺は女将に「犯されて」ずるずる付き合って来ただけだが。女将は「男日照り」が長かったせいか、セックスがえげつない。例えようがない。しかし、結婚なんて想定外だ。帰り道、ぶつぶつ言うと、いきなりハンドルを切って急発進。あっと言う間に区役所へ。俺を区役所に連れて行き、「離婚届くださーい。DVはもうごめんですぅ。」と叫んだ。俺は周囲にペコペコ頭を下げ、区役所の食堂まで澄子を連れて行き。オムライスを食べさせながら、なだめた。オムライスは澄子の大好物だ。澄子は、今度は安全運転をし、店に向かわず、俺のアパートに転がり込んだ。
「機嫌直ったか?澄子。」「うん。ここで24時間抱いてくれたら、許したる。」
地獄が始まった。やっぱり、所長と同じ栄養剤が必要だ。
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