中年探偵幸田の日記

クライングフリーマン

1.出逢い

〇月〇日。

変な奴が来た。名前は江角総子。高校出たてらしい。女性用リクルートスーツを着ていた。身長は150センチくらい。スリーサイズは・・・胸は70位か。ペチャパイだ。幼く見えるが、俺の好みでは無い。

所長が面接したが、すんなり合格。所長と俺とお茶くみのおばちゃんしかいない、零細企業や。即採用。合格基準なんかない。早速、教育係として紹介される。

早見のおばちゃんのアパートに総子を連れて行く。張り込みの練習や。張り込みは、探偵、いや、興信所調査員の基本中の基本や。張り込みの場所になる電柱に総子を連れて行く。早速タブーの『死角』に入ってくれた。

おばちゃんに交渉して、2階の物干し場に連れて行く。説明した後、電柱に戻る。

俺が隠れていた場所と、総子が隠れていた場所の違いを目視で確認をさせた。

電話をする。「どや。ちゃうやろ?」「はい。」

今日は研修、終わりや。南部興信所は、主に『浮気調査』やから、張り込みは基本中の基本や。

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