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 結城さんから、告白された。付き合ってって言われたわけじゃなくて、ただ気持ちを伝えられただけ。


 だから、気まずくるなることもなく、友達としてこれからもいようね、ということになった。


 それはそれでいいんだ。何も問題はない。


 けど、同時に伝えられたもう一つのこと。


『私達さ、小学校の時に会ってたんだよ?』


 これが本当なのであれば、というか多分本当だし。俺だって思い出したから。


 ってことはだぞ?


 俺は今まで、結城さんが義妹かもなーと思いながら過ごしてきたのだが。


 そうではないってことがわかった今。話は振り出しに戻ることになった。


 別に今まで気にすることなく過ごしてきたんだからどうでもいいって思うかもしれないが、一回考えてしまったものは結論が出ないとスッキリできないんだよな、俺。


 結局はどうなんだ?結城さんではなかった。で、名前ははるなって言うらしいんだよな?


 いないじゃん?そんな人。あーモヤモヤするなぁ…。けど、切り替えて行くしかないか、。


 もうすぐ夏休みだし。俺は今年大学受験しなきゃだから、勉強三昧になるだろうし。


 さ、きょうはもう帰って休もう。明日は放課後陽菜と出かける予定だし。





 _______





「湊くん!おはよう!」


「お、おはよう結城さん!」


 結城さんが引きずらない人で良かったよなぁ…。本当感謝だ。


「あ、そういえばさ、昨日いい忘れてたんだけど、」


 そこで一回言葉を切った結城さんは、


「友達なんだし、名前で呼んでくれない?」


 と。当たり前といえば当たり前で、意外と言えば意外な提案をしてきた。


 ……断る理由もないしな、


「いいよ、。」


「うん。湊くん。」


 ……告白されたときは驚いたけど、告白されてからのほうが仲良くなれてる気がする。


 結果オーライってとこかな。





 _______





「……だから、春菜は義妹じゃなかったんだよな。」


「……そうだったんですね。」


「あぁ。気になるなァ…。まぁ気にしてても仕方ないってわかってるんだけどさ。」


 放課後、陽菜から問われた俺は、昨日のことを伝えた。すると、陽菜は少し考え込んだのち、


「………予定変更です。私の家に来てください。」


 と。


「え、え、急になんだよ!?」


「いいですから。」


 おーい。陽菜さん?どうしたんですか?


 えっ…?もしかして、襲われる…///





_______





次話、完結。


『すべての、答え合わせ』

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