彼女が寝取られた俺、カノジョに寝取られる〜人類最速で彼女が寝取られたが、俺もカノジョに寝取られた。え?カノジョさん?君、俺の義妹だって!?〜
如月ちょこ【街モデ】【ダンざま】連載中
第一章 彼女を寝取られた俺、カノジョに寝取られる
プロローグ 俺、彼女を人類最速で寝取られる
彼女が寝取られた。
しかも、今日できたばっかりの、だ。もしかしたら、人類最速で寝取られたのかもしれない。寝取られのRTAがあれば優勝できるだろう。
彼女とは小学校の時からの知り合いで、ずーっと片思いしていたが、今日、俺の誕生日だからという理由で意を決して告白したら成功したのだ。
………いや、したはずだった。
夕方に彼女と別れてから、イチャイチャメッセージのやり取りをしていたはずなのだが、一旦やり取りが途切れたときにコンビニに用事があったので出かけたら、知らない男と二人で歩いている彼女を見つけたのだ。
今日付き合ったはずの彼女が知らない男と歩いていたら、つい尾行してしまいたくなるのが彼氏としての当然の感情じゃないか?
もしかしたら付き合った当日に浮気をされているのかもしれないという恐怖と戦いながら尾行を始めると、彼女と男はすぐに手を繋いで歩いていった。
もうこの時点で確定だろうが、一縷の望みを託して、襲ってくる吐き気と戦いながら尾行を続けた。
その後、15分。人の少ない裏路地に入ったと思ったら、案の定と言うべきかホテルに入っていった。
もうその時には我慢の限界で、吐いた。吐いた。
けど、わずかに働く頭が写真を取れと命令していたようで、なんとか証拠だけは抑えたのであった。
_______
翌朝、今日から彼女と一緒に登校する予定であったのだが、正直本当に行きたくない。
彼女のことを考えるだけで吐き気がするのに、一緒にいてしかもあいつの彼氏としていなければならないとか正気でいられる自信がない。
けれども、行くしかないのだ。もう俺の心は彼女には微塵もなくなっており、ざまぁをすることが目標となっていた。
だから、怪しさを見せる訳にはいかない。これからしばらくは、仲のいい付き合いたてのカップルを演じるしかない……
憂鬱な気持ちになりながら彼女の家に向かうと、彼女はもうすでに家の前で待っていた。
「おはよ、湊。」
うっ…。強烈な吐き気が襲ってくる。なんで俺がこんな目に合わなければいけないのか。
なんで浮気をしている彼女がこんなにも幸せそうな顔をしているのか。割り切るしかないとわかっていても、こんなの到底割り切れるものじゃないだろう。
「………おはよ……心陽……」
「どうしたのよ?そんなに疲れた顔して。」
お前のせいだよ…お前が浮気なんてするせいで昨日からずっと吐き気がしてるんだよ…
それなのに心配そうな顔をするなんて…ふざけるんじゃねぇぞ…?
「おまえのせ………心陽と付き合えた興奮でなかなか眠れなくてな。……けど、元気がなくなるとか本末転倒だよな。」
お前のせいだ、なんてまだ言えない。けど、反吐が出る。なんで俺がこんなやつのご機嫌取りをしなくてはならないのか。
「うんうん。私のことを考えてくれてるんなら嬉しいよ。じゃあ行こっか。」
あぁ…こんな精神状態で学校なんて行ける気がしないよ。本当に。
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