【GL】彼女がはちみつにチョコレートとガムシロップを混ぜた甘さで困る(らない)
葉っぱ
第1話 空気の甘い彼女とそんな彼女に甘い彼女の話
私、
最近、2歳年下の彼女が出来ました。
少しだけ付き合った経緯を話しておくと、ナンパされました。
「違うよ。アレはナンパじゃなーい!」
いや、ナンパだろ。怒っているのは愛しの彼女。
ある日、私は日課にしている夜の散歩に出た。ちょっとした日常とのリセットのつもりで、家から少し歩いたところにある陸橋に上がって月や星を観るのが趣味だった。そこへ声をかけてきたのが華恋だった。
「私がね?遅番で仕事をしていると、いつも愛加が同じ場所に現れてね?私に見つけてもらえるのを待ってるみたいだったのよ。アレは運命だよ。愛加がずっと、なにかを探すようにしていたの。」
(月とか星とか、あと車のランプとか、、キラキラしたものを探してみてただけだよ。)とは言えず。きっとめちゃくちゃ機嫌が悪くなる。
「あのとき、華恋が現れたとき、なんかキラキラして見えたなぁ。」
さっきまで、私たちはソファに隣り合って座っていたはずなのに、華恋が上半身を倒してきたから反射で受け止めた。こっちを向いて、嬉しそうに笑う彼女。
「でしょ?私はね?ビルの上からずっと、こっちにいるよって話しかけてたんだよ?でもなかなか見つけられないみたいだったから、私が会いに行ってあげたんだよ。」
だから、ナンパじゃないんだって。
「運命だからさ。こうやって勝手に体がくっついちゃうんだよね。」
「まぁ、確かにそうかも知れないね。あのとき、実は華恋を探してたのかも。」
上機嫌で、私の肩を掴んで自分の方に体を引き寄せると、華恋は私にキスをした。
「んふふ。かもじゃないよ。探してたんだよ♡」
「・・・。」
まぁ、喋るよりキスして返した方がいいかって思って、一度唇を離した華恋に追いつくように顔を下げて、長々とキスをして返した。
「っむ、、ん。はぁ、、愛加とキスするの、すっごい気持ちいい。」
「もっとして・・・」と言って、華恋は体を起こしてさらに抱きついて臨戦態勢に入った。
まったくもう。。
なぜ、私が華恋と同じ温度で喜んでいないかというと、、、平日昼間だから。。
私は会社の方針で週に何度かリモートワークになったから家にいた。仕事中なんだ。そして華恋はというと、、この家から徒歩5分の会社で働いていて、今はお昼休憩ってわけ。1時間の休憩を走ってここにやってきて、ちゃんと噛んでるのか不安になるほど早くサンドイッチを食べたと思ったら、私の上に跨がっている。
「ああっ・・・好き。大好き~!♡」ぎゅぅぅぅぅ
ちょっとなぁ。甘すぎるんだよなぁ。
まぁ、いいけど。
「ほら。そろそろ仕事に戻りな?」
時計をみて華恋を引き離すと、恨めしそうな顔をして華恋は渋々立ち上がった。
「あとで、迎えに来てね?」
「はぁい。」
私は、華恋の働く会社の前にある陸橋で、華恋の仕事が終わるのを待つのが日課になっていた。
夜なら、私ももっと甘くなれる。
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いつもたくさんのハートや星をありがとうございます。
「二人がいいの」という話の陸橋さんと6階さんが付き合い始めてからの話です。
https://kakuyomu.jp/works/16817330654778622429
↑なるべく綺麗な物語になるように書いたのですが、この話からはどんどんキャラが甘崩れしていきます!良かったら前作も宜しくお願い致します☆
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