暴走編1
レクリエーションで、丸罰ゲームをしていた新一年生だったが、最終問題で常識と言われている五属性を罰と回答した、翔、繭、ロッテ、一郎だったが、周りの反応が馬鹿にしたような感じで、翔が怒り感情を抑えられくなり、魔力が暴走して地震を起こしてしまう。
繭は必死で抱きついて落ち着くように声をかけるが状況は変わらず地震が徐々に大きくなり、震度四にあたりなろうとしていた。
「落ち着いて大丈夫だから」
繭は必死抱きつき翔に声をかけている。
「これはまずいですね」
地震が起こっていてゆっくりとしか歩けてはいなかったが、ようやく担任の昴先生が近くまで来れた。
「先生!」
とロッテと一郎が言い繭は翔を必死に声をかけている。
「翔さん先程の問題の正解は六属性です。しかし世間では五属性となっています。無属性は一級指定の魔法で一般的には知られていません。もちろん登校学生もです。
「訂正したいのですが口外できないので申し訳ありません」
と昴先生は翔と繭だけが聞こえる声で謝って来た。
「翔様は…翔は間違ってなかったよ。翔の両親はすごいんだね」
と繭が言い頭を撫でると地震は落ち着き、
「ふー」
と翔は息を吐き
「すみません。取り乱してしまいました」
翔が繭昴先生に謝る。
「いやこちらこそ、まさか翔さん達が無属性の事を知ってると思わず対応が遅れて申し訳ない」
と昴先生が小声で話してくれる。
「よかった地震も治った」
と繭が腰を抜かし崩れ落ちる。
周りも地震が治って安堵している。
「地震は落ち着きましたが物などが落ちている可能性があります。周りを見ながら安全に教室に戻ってください」
と高学年の生徒がレクリエーションを切り上げ生徒を解散を告げ教室にその他の高学年が誘導する。
「地震があったの?」
翔が繭に聞くと
「あったよ気づかなかったの?」
と繭が驚く。
「うん感情が昂ってやばい抑えないとって思ってそれどころじゃ無かったごめん」
翔が自分に起こっていた状況を話す。
「ロッテさん一郎さん今ここで起こった事は、誰にも話してはいけませんよ」
と昴先生が強く伝える。
「えっとはい」「わかりました」
一郎とロッテが返事をして深く聞いてはいけない事なんだと理解する。
「繭立てそう?」
と翔は心配をして手を差し出す。
「うんなんとか」
と繭が答え手を添え翔は繭の立ち上がりを手伝う。
「あっ」
繭はふらつき翔に寄りかかる。
「大丈夫?」
翔は心配そうに聞くと
「うん」
と繭は頬を赤くし立ち直す。
繭は暴走を抑えるためとはいえ、大胆な事をしたと思い出しより頬を赤くする。
「さー戻ろ!」
と繭は、翔、ロッテ、一郎に声をかけ歩き出す。
昴はどう報告しようか考え立ち止まっているのであった。
教室に戻ると佐藤達のグループが、翔、繭、ロッテ、一郎を待ち構えていた。
「おい。二葉と志波は付き合っているのか?」
とギロッとした目で睨みつけてきた。
「付き合ってはいないけど?」「今はまだね」
と翔が答え繭が付け足す。
「イチャイチャしてんじゃねーよ」
と佐藤は怒り他の達のグループは冷やかしにきた感じだ。
「さっき抱き合っていただろ!」「喧嘩売ってるのか!」
佐藤は喧嘩口調で言ってきた。
「さ、さっきのは違うの!」
繭は翔が暴走していた時に抱きついた事を思い出し頬を赤くして否定する。
「お前には聞いていない!」
と佐藤は繭を突き飛ばし翔に突っかかってくる。
「きゃ」
繭は突き飛ばされ床に座り込む。
「繭ちゃん!」
ロッテが駆け寄り一郎はやばいと思い教室から飛び出して行った。
「おいおい鈴木のやろー逃げ出したぞ!」
と佐藤の他グループの男子が言う。
「なんか言ったらどうだ?!」
翔は必死で感情を抑えているところに、佐藤が声を荒げ詰め寄ってくる。
教室が少し揺れ震度一になろうとした時
「君達何をしている」
と慌てた様子で昴先生が飛び込んできた。
その少しした後から一郎もやってくる。一郎は昴先生を呼びに飛び出したのだった。
「何もしてませんけど?!」
と佐藤が言い佐藤の他グループは無言で席に着く。
「大丈夫です!」
繭は言い、翔の手を繋ぎ席に戻り座る。翔は手を引っ張られ繭の後ろをついて行き座り、ロッテと一郎も前の席に座る。
「オホン、これでは帰りのホームルームを始めます。まず明日の予定ですが、一時間目国語で、二時間目が数学で三時間目が体育です。午後からは魔力の制御の仕方を習います」
と昴先生が咳払いをしてから明日の予定を告げる。
翔と繭は教師とみゆさんから授業と魔力の制御の仕方は習っていて次の日は難なくこなして終わった。
数十日が経ち五月四日、ゴールデンウィーク前日、今日は一時間目道徳、二時間目数学、三時間目学活、午後から魔力制御のテストがある。魔力制御のテストは体内に魔力を循環させ、手のひらに魔力を集めるまでが項目でここ数十日はかの練習をしていたのだった。これがクリアできようやく属性の勉強、訓練になる。
魔法を発動させるには魔力を集めなければ詠唱しても発動しない。翔と繭は集める事ができ練習中はロッテや一郎に教えながら訓練をしていた。
一時間目、二時間目は、問題なく終わり三時間目の学活になる。
チャイムが鳴り担任の昴先生が教室に入ってくる。
「それでは授業を始めます。まず初めにゴールデンウィークの宿題を配ります。ゴールデンウィーク明けに持ってきてください『えーー』しっかり勉強してくださいね」
と昴先生言うと生徒の何人か不満の声を出すが昴先生は宿題のプリントを前の列に配り後ろに順番に生徒が回していく。
「次にゴールデンウィーク明けから魔法の勉強、練習があります。親御さんに書いていただく紙があるのでちゃんと親御さんに渡して、休み明けに持ってきてください」
と昴先生がプリントを配り生徒が後ろに回していく。
翔が受け取ると魔法訓練の質問案内と書いてある紙を見る。
親の魔法属性、魔法の使用して良いレベル、暴走の危険の可能性などが書いてあるが、翔と繭以外はまだ漢字を覚えていないので読めない。読めないが為子供には知られたくない質問も書いてあった。
親の魔法属性は、子に遺伝すると言われており、親が魔法師なら子も魔法が使えることが多い。
魔法の使用して良いレベルとは親から見て子どもに教えても言いと思える魔法レベルを聞いていると思う。
魔法は資格と同じく特級から五級まである。基本魔法のファイヤーボールやウォーターボールなどは五級魔法になっている。
暴走の危険の可能性はそのままの意味で、魔力を集め一点に集中する為、魔力制御を失敗すると暴走をする可能性がある。小さい頃に暴走したことが無いかなどの再確認でもあると思う。
本来は魔法の行使中に暴走することがあるのだが翔は魔力量が規格外すぎて感情でも暴走する事がある。大人の暴走は地震が怒ることはあっても、震度一になる前に抑えるか霧散させるらしい。
昴先生がゴールデンウィークの注意事項などを分かりやすく説明して三時間目は終わった。
給食をグループで楽しく食べ、昼休憩は他のグループと話をしたりして終わった。佐藤のグループとはレクリエーション以来話をしていない。
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