Puan Kiece

ラムにく

第0話 プロローグ


──西暦2100年代。


数度にわたる"機械戦争"の末、人類は敗北した。


絶滅した人類に代わって政権を握ったのは皮肉にも、


彼等自身が生みだした機械たちであった。


機械歩兵──"アンドロイド"と呼ばれる彼等は


実際に存在した人物を再現、人類の営みを模倣し​数多の都市を再建。人類文明の遺産を保護していた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そんな歴史も奴等の活動も今を生きている俺には何も関係のないことだ、データベースに存在する記録の一つでしかない。

俺はただ昔のように、今までのようにこれからも絵が描けてさえいればそれで構わない。

俺たちが生きてるこの街は、この生活は誰に拾われることもない物語の出来損ないの、ただの日常だ。

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