第7話 星の仲間

 小倉町の森林火災と土石流は大きなニュースとなった。

 ずさんな工事をしたということで、業者の代表は逮捕され、町役場の町長も業者から賄賂を受け取っていたことが発覚して失職した。

 国も今後は自然を無視した太陽光発電所の建設は見直すと国の偉い人が冷や汗まみれて記者会見をしていた。


 ユミは朝ごはんを食べながら横目でテレビでやってたニュースを見ていた。


「ユミー学校行こうー!」

 京子が外で呼んでいる。


「わかったー!今行くね!」

 そう言いながらバタバタと支度をするユミ。



『この子、マジでやりやがった』

 縁側でタンポポ頭のドライアドがビビりながらそういった。


「精霊だって人間だって、この星で生きてるんだから、欲張っちゃダメなのよ。星の仲間なんかから。」



 端正な顔立ちをニコニコさせながら、ユミはそう言うと、眩しい朝日の中に出かけていった。


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