Hell's Kitchen

一話

クロ…ヴァーヴ…

逃げろ。




国を出て3日と聞いておる。

この世界は、国が108あるが…

それは全体の20%に過ぎぬ。

後の80%は地獄じゃのう。

喰う、喰われる、犯す、犯される、凌辱、羞恥、隷属、結局は強い者は何をしても良い。


そんな世界に一歩踏み込んだのじゃ。

やっと本番と、言った所かのう…




だめ!置いてかな…



うるせえ!

行けえええ!!



経験した者など、おらぬじゃろうなあ。

目を見ただけで分かる。勝手に覚悟をしてしまうほどの恐怖をのう。

あの罪人は、駄目とわかっておった。

格が全く違う強者との出会い。


全員がどうなるかを、わかっておった。




ふう。

まあ、あいつら逃げたようだな。

マジでやればちょっと位勝てるかもし…


グチャ…

ゴボゴボ…

ブシュウ…ドゴ…グチュ…



意識ある肉。

想像出来るかの?

地獄というものの、一番の醍醐味が分かるか?

生きながら、なのじゃ。

そして、繰り返す。

この二つが地獄である。




…バラパラだな…自分の肉初めて見たぜ…

…ん…クロか…うるせえなあ…




…治って…治って…

治って!




クロ…うるせえぞ。



にゃあ!にゃああ!



うるせえ…ハハ…



またあんなのはいやあ!



本当うるせえなあ…






  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る