二話

ああ…


あああ…


あ?

何で森に?


ああ…

俺死んだのか…

ああ…

思い出した…


車に潰されてたな、情けねえな…



あ?あの猫は?


そういやあ、にゃんとかクソとか鳴いてたな…


ハハハ。

つうかここどこだ?

まあ、死んだなら地獄か?


まあ、鬼にいじめられんだろ。

ちょっと喧嘩してみっか。どうせ地獄だしな。




ねえ。




ん?



僕だよ?




あ、あ?

知らん。




ええ。

じゃあ姿見せるね。




あ、ああ!お前!

あん時のお前か。




うん。

お礼を言いたかったんだ。




ハハハ。話せんのか。

別にいらねえよ、そんなもんよ。

まあ、元気でよかったな。猫。




うん。

でもあの後死んじゃったんだ。



あ?やっぱりあの事故…



違うんだ。

あの後若い人間にいじめ殺されたんだ。

僕は。僕は…




もういい。

そいつ殺りにいくぞ。



ありがとう。

でももう、出来ないんだ。




死んでるからか?

じゃあ呪い殺す。



僕らはもう違う世界なんだ。

だから、出来ないんだ。



知らん。

殺すと決めたら殺す。




ありがとう。


でもね?僕は一緒にいられるほうが嬉しいんだ。


これからも一緒にいていい?




知らなかったのか?

あん時から俺らは兄弟だろう?

ハハハ。


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