VINE

ジャックと豆柴

Vine

青空の下に広がる翠海


風に揺れ


日差しを弾き


土埃が舞う



秋風が火照る体を冷す



風と共に


快晴へと溶けたなら


いつかの自分に


帰れるだろうか



実る好意は甘く


甘さに酔えば狂気へと変わる


善意は溢れ落ち


すくうものなど何もいない



無作為に伸びた髪を切り


春風を待つ


また来年



涙を掬うために

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