まだまだ青いな

葵羽

第1話 あだ名は青汁マン

「ゴクゴクゴクゴクッ」

「竜弥は青汁大好きだなぁ~」


俺の名前は泉竜弥。陸伊奈小学校に通う5年生だ。この世で一番好きなものは青汁。竜弥の家にはネット通販で箱買いした青汁1年分が常備されており、普通の小学生だとお茶なのだろうが、竜弥の水筒の中身はいつも青汁だった。そんな俺のあだ名は・・・



【青汁マン】





しかし竜弥も生まれたころから青汁が好きなわけではなかった。

1年生のころ、泉家ではテレビショッピングをよく見るのが習慣となっており、この日は「健康にいいスーパー青汁!」という名目で青汁が紹介されていた。


「ねぇねぇお母さん。青汁ってなぁに?」

「うーん。飲んだら元気になるんだって!」

「元気になるの?ほしい!」

「そうね~お値段もお手頃だし、1パック買ってみるか!」

「うん!」



そして注文していた青汁が家に届き、竜弥が飲んでみるとみるみるうちにその魅力にはまっていった。いつの間にか1日に1回は青汁を飲むようになり、夏休みの自由研究では青汁の研究をするようになっていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

まだまだ青いな 葵羽 @kamatama822

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る