私が悪いの?


「美葉、何してるの?」


 お姉ちゃんのそんな声で、私は目を覚ました。……目を覚ました私の視界に一番に入ってきたのは、抱きしめてる夏希と、笑顔なのに何故か怖いお姉ちゃんだった。


「お、おはよう、お姉ちゃん」

「……おはようございます」


 私がお姉ちゃんにそう言うと、夏希も起きたみたいで、お姉ちゃんに怯えながら、私に続いていた。

 

「……美葉、助けて」


 夏希が小声でお姉ちゃんに聞こえないように、私の耳に顔を近づけてそう言った。

 そしてそんな様子を見たお姉ちゃんは、更に笑顔が深まった気がする。


「もう時間も時間だから、あなたは帰りなさい」

「あ、はい。帰ります」

「え、ちょっと」


 私が止めるまもなく、夏希はそそくさと「お邪魔しました」と言ってから、家を出て行った。


 そしてベッドに取り残された私も、取り敢えずベッドから降りようとしてたところで、お姉ちゃんが私を抱きしめながら隣に寝転んできた。

 そして私がわざとはだけさせていた服の中に、お姉ちゃんの手が入ってくる。


「お、お姉ちゃん!?」

「何? 美葉」

「な、何って……お、お姉ちゃんこそ、何しようとしてるの!」

「美葉が私を嫉妬させる為に、変なことするから、美葉の思惑通り嫉妬してみようと思ったのよ」


 ぜ、全然そんな思惑してないし!

 嫉妬じゃなくて、諦めてもらうためにやったことなんだけど、それを正直に言ったら、夏希と何もしてないことがバレちゃうし……


 そんなことを考えているうちに、お姉ちゃんは私の成長途中の胸を揉み始めた。


「あっ、まっ……お、お姉ちゃん、ま、待って……」

「待ったらいいの?」

「そ、それは……」

「まぁ、待たないけど」


 そう言ってお姉ちゃんは、揉まれたことで硬くなってきてた私の胸の先っぽを摘んだ。

 羞恥心で顔が真っ赤になっていくのが分かる。


「あっ、んっ……だ、だめだから」

「美葉が悪いんでしょ? 諦めなさい」


 いつもだったら、なんだかんだ言ってやめてくれるのに、今日はほんとにやめてくれないことを私は察した。

 ……私が悪いの? 私は、お姉ちゃんが早く私を諦めて、他の人と幸せになって欲しいだけなのに。


「美葉、可愛いわよ」

「お、お姉ちゃ、っん……耳、やめてぇ……」


 胸を弄られながら、耳を甘噛みされ、舐められた私は、なんとかお姉ちゃんから逃げようとするけど、力が上手く入らなくて、簡単にお姉ちゃんに抑えられてしまった。


「美葉、逃げちゃだめでしょ」


 こ、こんなの、逃げるに決まってる。

 昔の私だって、ここまではしてないんだから! ……多分。


「美葉、次逃げようとしたら、キスするからね」


 何回も逃げようとした私に、お姉ちゃんは何でもないことのようにそう言った。


 ハッタリに決まってる。どうせそう言えば、私が逃げようとしないと思って言ってるに決まってる。


「美葉、愛してるわ」


 お姉ちゃんは一方的にそう言うと、手を私のお腹の方に伸ばしてきた。

 そして、少しだけ私のお腹を触ると、お姉ちゃんの手は更に下に伸びてきた。


「おねえ、ちゃん……だ、めっ、だからっ。そ、こは……ほんとに、だ、め……」


 私は恥ずかしさで、涙目になりながら、このままじゃほんとにまずいと思って、お姉ちゃんから逃げようとした。

 すると、私の行動を読んでいたかのように、お姉ちゃんは直ぐに私を抱きよせて、私の唇に、唇を重ねてきた。

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