ラブプラスとかいう伝説のギャルゲー
ギャルゲというか、ラブコメの宿命である『付き合ったら終わり』というジレンマをブッ壊した伝説のゲーム『ラブプラス』をキミたちは知っているだろうか。
ニンテンドーDSを開いて、いつでもどこでも美少女とデートが出来るというとんでもないリアルブレイカー。今思えば、インターネットキャバクラことVTuber文化や、流行りの付き合ったあとのイチャイチャ生活を楽しむラブコメの先駆けだったのだと思う。
俺は凛子と付き合った。
あの女は、ちょっかいかけるとすぐに「チッ」とかいって舌打ちするクソみたいな奴だ。どーせ一番人気がないだろうし、スポーツ観戦でも地元チームや強豪でなく負けてる奴を応援してしまう俺は、せっかくだからこいつにしようという謎の反骨精神が働いてつい選んでしまったのだ。
……ただ、今思えば黒髪でショートカットの強がりなアホ(ペチャパイ)が好みになったのは、こいつと七咲逢のせいだったのだろうと切に思う。それくらい、俺のオタ活的なサムシングに影響を与えた女だった。
閑話休題。
ゲーム本編をクリアして(まぁ、シナリオと付き合ったあとのどちらを本編と呼ぶべきかは定かでないが)、後日徐ろにDSを開いて凛子の姿を確認したりすると。
「ねぇ、キスして。ちゅ〜♡(CV丹下桜)」
むほほ。
……おっと、失礼。
当時、男子校に通う非モテ童貞(失恋経験多数)に、脳みそが蕩けるようなゲロ甘アタックを仕掛けてくるのだ。こんなのはもう、俺のエッセイを読みに来るような冴えない非モテ男たちだって腰を砕けて喜ぶに違いない。
そして、先程も少しだけ話題に出したが、このゲームの真骨頂はクリア後にゲーム内の時間とリアルの時間がリンクして、昼間にプレイすると外を出歩いてデートを楽しむことが出来るようになることだ。
いや、最近オタクになった奴はバカにするだろうけどさ、本当にこれがメタバース進展の大きな一歩だったんだぞ。だっさい服装のキモオタが駅前とかでDSにキスしてるシーン、マジで目の当たりに出来る現実だったんだから。
ゲームの中の女に現実の俺がメールを送ってデートの約束したり。音声入力(DSにはマイクがついてる)で通話ができたり。ゲームを起動しないと不貞腐れてプリプリしたり。クリスマスやハロウィンにはそれ用のイチャイチャが出来たり。
なんか、ずーっと画面つけてないとキレるんだよ。本当に。これが、ラブプラスをリアルブレイカーたらしめる由縁なのだ。
ただ、メインシナリオは別に大したことのないジェネリックときメモな良くある話。こういうライトな話で満足できたのは、ある意味まだ知識の浅かったあの頃の特権だったのだろうだなんてシミジミ。
……あぁ。
最近は全然ギャルゲをプレイしてないな、なんか面白いのはないかな。とスチームに移植された全年齢版を探ってみても、尽くプレイ済みで新しいインプットがままならないのですよ。
さて、どうしようと思いながら画面をスクロールしていくと、そこには『もっと!孕ませ!炎のおっぱい超エロアプリ学園』とかいう目を疑うタイトルがドーンと表示された。
何事かと思ってストアページをクリックしたら、とんでもない爆乳のオンパレードで変な笑いが出てしまった。こういうエロゲってスチームに移植されるようになったんだと関心しつつ、確かに新作には『エロVR』なるゲームが何本も出ていたなぁと思いつつ。
しかし、ギャルゲ(エロゲ)に再び手を伸ばそうと思っても、流石にあからさまな抜きゲーにいきなり1万円オーバーは払いたくねぇ。秋葉原のソフマップでフィーチャーされてるエロゲはどうだろう。しかし、だったらこっちの『マーダーミステリーパラドクス』の方が興味があるしなぁ。
いや、待て。
俺は一年前に購入したサノバウィッチすらクリアしてないじゃないか。そもそも、山のように積んであるミステリ小説を片付けないで、絶対に金の無駄遣いになるってば!と考え込むアラサー独身男の唄がここにあったのでした。
……ということを、ボーッと酒を飲みながら考える今は仕事明けのam6:45。もう一回、ギャルゲをプレイしようかなぁと考えたキッカケがラブプラスだったので、少しばかりレコメンドさせて頂いた所存です。
以上、山も落ちもない痰カスでした。
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