俺がマジでなろう系ラブコメの友人に転生したらっていう妄想

 【1.姉か妹が恋人の主人公の場合】



 「俺、実は妹と恋人になっちゃってるんだよね」とか言われたら「へぇ、すごいっすね」くらいの事は言うだろう。一切の嫌悪感がないといえばウソになるが、否定するほど気持ち悪いとも思わないのが本音だ。



 子供を作ろうとしたら大変だろうし、結婚願望が出来てしまったり、将来的に別れたら色々と拗れるだろうけど。一時の幸福に身を委ねていられるなら、俺は彼らの幸福を祈ってあげるよ。



 【2.アイドルやVtuberが恋人の主人公の場合】



 アイドルにもVtuberにもまったく興味が無いので特に思うこともない。強いて言えば、女をアクセ扱いしないよう自制心を持つようにと忠告するくらいか。



 むしろ、「実はこんな紆余曲折があってさぁ」と主人公は語りたがるだろうから、俺は友人として「そうなんだ、凄いね」くらいの事は言ってやると思う。



 せめて、恋人が現役引退するまで関係が世間にバレないように方法を探るくらいは手伝ってやろうか。



 【3.外国語しか分からないロシア女が恋人の主人公の場合】



 亡命したのでないならば、ちゃんと祝ってやると思う。主人公が騙されていないことを祈るばかりだ。



 【4.異世界からきた女が恋人の主人公の場合】



 これは難しい。



 はっきり言って、魔法やらスキルやらには興味があるし、特にその世界の歴史は絶対に知っておきたい。是非とも仲良くして欲しいものだが、異世界の文化に踏み込み過ぎて謎の習慣に巻き込まれるのは勘弁願いたい。



 当事者にはなりたくないが、主人公がイキリだしたら絶対にダルいことになるだろうし。最初だけ仲良くして色々聞き出して、その後は大人しく距離を置くだろうな。



 【5.ハーレム主人公の場合】



 俺が好きな女を取られてたら絶対に許さんし、手に入れるか入れないかはさて置き、好きな女の目を覚まさせようとする。別に興味のない女で固めてるなら「ウゼェなぁ」と思って距離を置くだけ。



 俺は一途じゃない男が嫌いだ。



 だから、『俺には友人を作る才能すら無かったんだな』と思って少し凹むだろう。俺は、女にフラれるより男にフラれる方が傷付くんだ。



 【6.スワップ系の主人公の場合】



 俺の恋人が乗り気だったら押し付けてやけ酒して次の恋人を探す。そうじゃなかったら警察に相談する。



 いずれにせよ、もう友達じゃいられないだろうな。



 【7.寝取り系の主人公の場合】



 殺す。



 【8.イケメン系ヒロインが恋人の主人公の場合】



 「お前のカノジョ、自分を男だと思って馴れ馴れしく接してくるけど俺はフツーに女としてしか見れないから困ってる」と苦言を呈する。



 俺は、よくいう「お前のこと女として見れない」的な感覚が分からない。だから、男と女の友情は成立しづらいと思っているし、人のカノジョである女が当然のように友達ヅラしてきたら距離を置く。



 【9.王女やお姫様が恋人の主人公の場合】



 そもそも、俺には口を利く権限がないし向こうの方から勝手に距離を置くだろうと思う。



 仮に、階級を気にしないとか言われたら「そうやっていいヤツのフリをして平民である俺を見下すのは楽しいか?」と憎まれ口を叩くかもしれない。



 何はともあれ、お前はもう俺の友人を出来る人間ではないと突き放す。ダメだろ、王家の人間と付き合うような男が俺と仲良くするなんて。



 【10.セフレを恋人にした主人公の場合】



 『女にとって、恋人は叶った恋。セフレは叶わない恋』という客観的な事実を伝えるか伝えないかを迷った挙げ句、カノジョサイドに「あなた、ちゃんと俺の友人を愛してあげられるんですか?」と問う。



 きっと、口ではなんとでもいうだろうけど、一度セフレを作ったり恋人にする気もない男と寝るような女は必ず同じことをするだろう。



 俺は、友人として「やめておいた方がいいよ」と。もしも聞き入れられなかったら「傷付く準備はしておきなよ」と教えてあげる。



 【11.奴隷を恋人にした主人公の場合】



 まず、女の奴隷を雇うような人間性をしている時点で俺の見る目がなかったのだと思う。申し訳ないが、女では奴隷労働的にどう考えても機能不足だし、自分を無条件で慕ってくれる異性が欲しかったとしか思えないから。



 もしも、並々ならぬ理由があってそうしたのであれば尊重する。主人公の知り合いが奴隷になっていて、自分が買うことでしか救えなかったというのなら「お前は偉い!」とハグして酒の一杯でも奢るだろう。



 その時は、なんとかして俺も主人公が奴隷と婚姻を結ぶ方法がないか模索するよ。



 【12.幼馴染を恋人にした主人公の場合】



 「おめでとう、いつまでも幸せに」と盛大に祝ってあげる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る