月面荘のオーナーと住民と親戚と?

bbキャンセル君

第0話

私の名前は月面 裏げつめん うら

父が残した月面荘の、現オーナーである。

父はよく言っていた、出会いは大切にしろ

と。

一人大好きな私は、最初よく分からなかったが、オーナー歴を重ねていく度に、父が言ってた事がよく分かる気がしてる。


この荘は人以外にも、獣人、スライムさん、ドラゴンさん、あ・・・悪魔までいます。


でも皆優しくて、私も毎日楽しませて貰ってます!


ほら今日も元気な挨拶が聞こえてきた。


『おはようございます!!』

『おはよーごひゃいます!!』

『おはよう!また森に遊びにいくの?』

獣人(うさぎ)の双子が、大きなカゴ背負っていた。

『そーだよ、私達野菜とかラズベリーとかとりにいくの!』

『沢山採れたらお姉さんにもあげるね!』

『ありがとう!いってらっしゃい!気をつけて!』

バイバイと手をふり、二人は去った。


月面荘の前の通路を掃除する。

サッサッサ

皆が気持ちよく歩けるように、と思いながら

箒で掃く。

サッサッサ

『おはようございまーす!月面さん』

大きくて元気な挨拶が耳に刺さる。

『ド・・・ドラゴンさん、おはようございます!

相変わらず元気ですね』

上空から大きな体を持つドラゴンさんが

近くの平原に降り立つ。

『はっはっは!元気なのが取り柄だからな!

月面さんはいつも頑張ってるな!えらいぞ!』

『そうでしょうか?なんか照れますね』

『自信を持て!おっとそろそろ会議の時間だ!またな、管理人』

バッサバッサと飛んでいってしまった


『褒めるだけ褒めて行っちゃった・・・・』

姿が見えなくなるまで見送り

一つのため息をつく。


『貴方が思う程、私は優れた人じゃないよ』

視線を地面に落とす。

プルルン

と水色のゲルがこっちを見て?たので目が合う?。

『!!。・・・・す、スライムさん。ちょっと!驚かせないでよ』

話せないスライムさんは、キョトンとし、体をNOの文字に変化させて

どっか行った。


(驚かせてない・・・・そう言いたいと。てかそのまま行くんだ・・・・)

NO文字スライムの姿が消えた。


「何処から聞いてたんだろう。まあいいや。さてそろそろ、お昼の時間かな」


一通りの事をこなした私は、一度管理人室に戻った。


扉を開けると、机の上に段ボール箱が置いてある。

宅配では無いと感じ不信に思う。

(爆発物かな?えーそれだと嫌だなぁ)

恐る恐る箱に近づいてみると、紙が隣に置いてあったので手に取る。

差出人は

「イルカ!?」

私の遠い親戚で、あまり関わる事が無かった人。

10年も会ってないし、メールのやり取りもしていない。

なのに今ポンッと、仕送りが来るのは本当に違和感しか無い。

「・・・・・何考えてんの。アイツ」

――

月面裏へ

久しぶり。

イルカ

――

それだけ。

執筆何か彼女の物と違う気もするけど・・・・遠い記憶が鮮明に残ってる訳でもない。ただの勘違いだろう。右利きの人が左利きになってても

そんなおかしくなさそうだし。


いやそんな事より、この目の前にある箱をなんとかしなければ。

「捨てる?開ける?うーーーーん。開けよう」

パカッと戸惑い無く開けるとそこには

「ナニコレ?」

デスクトップパソコン位の大きさの壺が入ってた。

割れと?

割らないけどさ。


かなり高そうな物だ。

「デザインは悪くないな。花瓶にでもするか」

早速壺を荘の花壇置き場まで持って行き

華を生け花にして壺に入れ、その辺に置いた。


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