戦場は遠い

膝が崩れる

肉がバラバラになる

夜の根元はどこにあるのか

山にこだました足音は

遠く遠くの朝に向かって歩いていく

電車に乗っても追いつけないのだ

はやく鳥になりたい

そうしたらあなたのいる戦場へ

今にも飛んでいけるだろうに

このやわらかい羽毛が

雪で喉を癒すあなたをあたためるのに

夢に出てくる知らない人を

何度も好きになってしまうよ

ねえ

泣いてしまいたい

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