清らか

一等汚らわしいと思う行為から

一等美しく清らかな存在が生まれる

これは一体どういう世の理なのであろう

わかりたくない

それは初めから汚らわしくないから

清いものが生まれるのかも知れぬし

それは初めから清くなどないから

汚らわしく感じるのかも知れぬ

どちらにしろ赤子というのは

なんと良い香りがするのだろうか

肌が乳で出来ていたりするのか

柔くて温かくて触れていたくなる

生命にあふれている

飲み込めそうなほど小さな手の中に

そっと人差し指を差し込めば

目さえ見えていなくとも握り返す

その逞しさに泣きたくなる

私が打ちひしがれていてもなお

こちらの気なんか知らないで

ふくふく笑って祝福の雨を降らせる

まるで泥の中から咲く花のように

お前は清らかで泣きたくなる

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