幼馴染に秘密を握られ、お願いを聞く話。

むくろに

幼馴染に秘密を握られ、お願いを聞く話。前編

「..ちゃん....早......きな..」


 なんか聞こえる。人がいい気持ちで寝ているのに。起こしてくれるのは感謝なんだけど..


「お兄ちゃん、早く起きなー」

「....あと2分後....いや5分後..やっぱ10分後に(きっと)起きる..」

「....起きないとナニがとは言わないけど、しゃぶるよ?」

「起きます。いや起きました!!」

「ご飯できてるから着替えたら下きてね」

「はいはい」


 全く。この朝のぬくぬく時間が好きなのに..!! 

 でもお腹すいたし、早く着替えてした行こ。


 自分の名前は、月見白兎つきみはくと。 高校2年生で顔は中の上、あとVtuberを「餅つきうさぎ」という名前で、やっていて登録者は10万くらい。

 両親は知っているけど、それ以外には教えていないし教える気もない。


 趣味は、ゲーム、読書?

 それと彼女がいる..!! もう一度言おう彼女がいる!!

 どう? 羨ましい? 妬ましい? 血涙が出る? まあ、それは置いといて今はご飯ご飯!!


「「いただきます」」

「美味美味....やっぱ、かぐやのご飯は美味しいね〜」

「ありがと。あ、そだ..今度味見してくれない?」

「別にいいけど?そろそろ時間だし行くね!」

「行ってらっしゃい」


 さっき話していたのが義妹の月見かぐや《月見かぐや》。 中学2年生で、今は絶賛引きこもり中。 アルビノで白髪赤眼の美少女だ。....あと若干変態?


 かぐやが小学6年生のときに離婚して片親だったうちと、かぐやの親とで再婚して義理の兄弟になった。

 引きこもっているのは....「学校に行くのが面倒くさい」からだそう。

 地頭がめちゃくちゃ良かったのと、親も寛大だったから別に問題はなかった。


 あと両親は共に、世界1周旅行に行っているので家にはいない。

 ..色々考えていたら教室ついた。


「白、おはよう」

「葵もおはよ」


 こいつは牧場葵まきばあおい。 中性的な見た目の友人だ。

 性別は多分男? 制服は男子仕様。

 行く先行く先でよくあって席も隣。会話を重ねていくうちに仲良くなった。

 ....最近視線が怪しいのは気の所為だよ..ね?


「今日テストかー....憂鬱」

「どっかの魔人?....って、え?..今日定期テストだっけ..勉強してないんだけど.」

「ご愁傷さま....他人の不幸は蜜の味ボソッ」

「なんか今聞こえたんだけど」

「え、なんのことだろう?(すっとぼけ)」


 ・・・


 ・・・・・・・


 ・・・・・・・・・・


 授業終わって下校


 早く帰って布団にダイブしたい。


「動画のコメントの返信でもしようかな?」

「ねぇ、ちょっといい!」

「わっ..あ」


 突然の声にビックしてスマホを落とした..。

 そして今は返信の作業中だったから...

 あ、あと自分はホラー無理。よくあんなの観られるよね!!


「餅つきうさぎ!?」


 ヤバい自分が餅つきうさぎだとこのままではバレてしまう!!


「あー、別に自分が両親以外に秘密でVtuberやっていたとかソンナコトナイ..ヨ?」

「全部言ってるよ白兎」

「えーと..流石に幼馴染なだけあるね。でもバレちゃったなら仕方ない。」

「本当だったんだ..」

「....お願いしますバラさないでください!!」


 今、自分が餅つきうさぎだと見破り、土下座をしている相手は幼馴染の松井美穂まついみほ

 一応、幼稚園からの幼馴染だ。同い年で違う学校に通っていて最近疎遠気味?。


「....じゃあオネガイ聞いて」

「内容は..?」

「次の土曜日、買い物に付き合ってくれる?」

「それくらいならいいけど..」


 そんなのでいいんだ。

 もっとこう無茶なお願いされるんかと思った。


「べ、別にあんたと買い物デートしたいとかそんなことではないけど行きたいなら一緒に行ってあげる..」

「え、美穂が行きたかったんじゃないの」

 じー

「..行きたいナー。美穂と一緒に..デート」

「しょうがないわね。全くそこまで言うなら、行ってあげてもいいわ。」


 納得がいかないけどしょうがない...

 土曜日かー。はぁ、気が進まないね〜

 帰ったらいろいろ調べておこうかな

 焦ってて、今気づいたけど、彼女いるのにデートってまずくない?もきっと許してくれるはず..きっと..




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


 あとがき


 あと2,3話で終わる予定。

 面白かったら、フォロー、星等、お願いします。

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る