生きる意味………いきなり深い言葉を突きつけるようで申し訳ない。Twitterのフォロワーさんが紹介してくれた本があまりに良すぎて、で、今、こういうことを考えています。柄にもなく重いテーマぶっ込んできたのも理由があります。（別に死にたくなったとかではありません（笑）ご心配なく）Twitterのフォロワーさんの紹介本が実に良く、良すぎてできればこの場をお借りしてネタバレしない程度に紹介したく思いました。その本のタイトルは『心音』乾ルカさんの作品である。図書館で借りた本なのだが、もう良すぎて良すぎて、文庫本を買うことに決めた！生きる意味の是非を問う傑作だ。自慢じゃないが（本当は自慢したい）私は年間300冊以上本を読む。当然、当たり本とハズレ本とがあったりするわけだが、心底刺さる本というのは、正直一割にも満たない。しかしながら、この『心音』という作品は、刺さった！見事なくらいに心にきた。図書館で借りたのが申し訳なくなるくらいに、ガツーンときた。かるくネタバレしない程度にあらすじを紹介させていただくと、本作の主人公である城石明音は先天性心疾患を患っており、8歳の時に病状が悪化し両親は１億5000万という莫大な費用を募金活動で集め、チャーター機でアメリカに渡りドナーも見つかり手術は成功し、明音は一命を取り留めた。同時期に、同じ心疾患で募金活動を行っていた家族がいたが、募金活動が上手く行かず、こちらの方は亡くなってしまう。こちらの家族は、募金活動が明音の方に流れた為に、集まらなかったと逆恨みをし、学校に乗り込んできて、明音のことを糾弾する。『なんであなたが生きているのか』と　その日から学校では明音に対する酷いイジメが始まった。もう書いている段階で可哀想すぎて涙が出そうになる。やがて明音は、クラスメイトたちから、１億5000万の女など揶揄され誹謗中傷を受ける。毎日、自死を意識するほどにイジメは過酷さを増していくが、頂いた命の為に死ぬことを選択できない。そして今作の展開は目まぐるしく変わっていくのだが、年数が経てば経つほどに、色々な不運が明音に襲いかかる。ラストの数頁はまさに鳥肌もの。読み手にも安堵の瞬間を与えないスリリングな展開に終始痺れっぱなし。どうだろう？8歳の女の子といえば物心がつくとはいえ、重大な選択を迫られてもまともな回答などできるはずもない。ただ生きたい。それだけである。１億5000万の重みも決して理解できない。救いたいというのはほとんど募金活動に走り回った親のエゴだろう。だから親が悪いのではなく、これも当然の行為だ。病に苦しむ我が子を黙って放ったらかしにするなど親ではない。生きることを選択したために生き地獄に陥るなど誰も想定しない。しかし、１億5000万という大金で生かされたというのは事実で、マスコミもそれを大きく取り上げるものだから、周りの人たちは当然良い顔をしない人もいる。寄付で生かされた人間というレッテルを貼られてしまう。もう何も悪くないのに、悪いことをした扱いである。可哀想すぎて可哀想すぎて　もう涙腺崩壊寸前。8歳の女の子が生きたいと思っただけでこの苦行。もし、自分が１億5000万の男と人から言われたら　どうだろう？2億4千万の瞳のように『おーくせんまん、おーくせんまん♪』とチョける勇気もないし、そんな毛が生えたような強い心臓の持ち主ならば移植も必要ない。生きる意味を探す生物は、ぶっちゃけ人類だけであると思うと、やっぱ生きるってある意味苦行でもあるなと思うの。実際、何か達成したいとか何者かになりたいという欲は万人が持っていると思う。存在価値そのものを考えるのであれば、僕は他人に迷惑さえかけなければ、それで良いんじゃないかと思うけど、それはそれできっと難しい。観念的な正しさって実態がないから、それを押しつけるのはただのエゴだ。貴方を生かすのに、１億5000万賭けたのだから、１億5000万を生み出す労力を考えろって、他人任せすぎやしないか？　こういった生き方がしたい。こういったのが好きだ。それを現実とどう折り合いつけて生きていくかって問題だけでしょ？（勝手ながら私の解釈）閑話休題ってか、閑話長すぎましたね（笑）そのくらいの本です！いやマジに！さてさてGW突入ですが、1.2.6.とお仕事ですーよ私は泣く泣く…　リアルに泣きたい。しかしトレーニングは続行しますよ。本日の昼食はサラダチキン丼、晩ごはんは、鍋＋カロリーメイトで調整。そして腹筋の為に、V字倒立頑張ったで！明日はスーパーマリオの映画観に行くで！