第13話 サタネラ Satanella
バレエ『サタネラ』
Satanella
曲:ニコロ・パガニーニ
チェザレ・プーニ編曲
振付:マリウス・プティパ
チェザレ・プーニ
登場人物
サタネラ
カール(学生)
(物語)
全一幕
ハイデルベルクの学生カールが悪魔サタネラに誘惑され婚約者を捨ててしまうという物語です。
このバレエはグラン・パ・ド・ドゥのみが独立して残っており、全幕として上演されることがなく、現在では物語もはっきりとした形では残っていないようです。
「ヴェニスの謝肉祭(ヴェネツィアの謝肉祭)」
Il carnevale di Venezia
として上演されることも多いこの作品。
何度も改作され、音楽も様々な作曲家の曲が組み込まれたり……
やはり、はっきりした形で全幕として原型が残っていないという感じです。
(原作)
原作はフランスの作家カゾットの小説「悪魔の恋」です。
青年アルヴァーレが悪魔ベルゼビュートを呼び出します。
悪魔は召使いとしてビヨンデットという名前で青年アルヴァーレに仕えます。
しかし、ビヨンデットは自分が心を持っていることに気づき、少女ビヨンデッタとしてアルヴァーレに恋をします。
アルヴァーレは少女ビヨンデッタに惹かれるのですがビヨンデッタが悪魔であることに葛藤します。
悩んだ末、アルヴァーレはビヨンデッタを振り切ってしまうという話です。
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「サタネラ」というバレエ
この作品を取り上げるにあたって……
書くべきか、書かずに置いておくべきか、
それが問題だ……
この作品も女性ヴァリエーションがコンクールでよく踊られますね。
※バレエ作品としてはっきり。原型をとどめていない作品。
そんな作品は結構あります。もともとグラン・パ・ド・ドゥのみで作られた作品。
あるいは今現存する限りグラン・パ・ド・ドゥのみしか残っておらず、もともと物語があった、全幕があったが、長い期間全幕の上演がされず物語を忘れられた作品。
あるいは原作はあるが改訂されたり、新しい振付家が新しい演出で、また、あるときは音楽も新しい構成で全幕を作り、~版、~版……と、そして、その舞台が人気を博し、それがスタンダードになる。「海賊」や「バヤデルカ」などもそうだと思います。
また長い間、全幕が上演されてなかったが、きちんと全幕の物語が残っていて数十年ぶりに「~バレエ団」が復活させた……などというバレエ作品もあります。
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その他の作品
「晴ときどきそよ風」
https://kakuyomu.jp/works/16817330656678294387
「やさしい風に包まれて」
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