第4話 シェエラザード Sceherazade
バレエ『シェエラザード』
Sceherazade
曲:リムスキー=コルサコフ
振付:ミハイル・フォーキン
初演:パリ・オペラ座 一九一〇年
登場人物
ゾベイダ(姫)
金の奴隷(奴隷)
シャリアール(王)
(物語)
国王シャリアールには美しいゾベイダという王妃がいます。
ある日、シャリアールは弟と狩りに出かけるといいます。周りの者たちは珍しいことと思いますが、これは王シャリアールが秘かに王がいないときにゾベイダが裏切りをしているという話を耳にし、それを確かめるために弟と計画したものでした。
国王が出かけるとゾベイダは自由を得たとばかりに奴隷の女性たちと宴を繰り広げます。
奴隷の女性たちは看守の鍵ををうばい、男の奴隷の牢の扉を開きます。
この男の奴隷の中に「金の奴隷」というゾベイダのお気に入りの奴隷がいるのです。
牢の扉を蹴破るように「金の奴隷」が飛び出してきます。
そして、ゾベイダと「金の奴隷」の美しい踊りが始まります。
続いて奴隷たちの華やかな踊りが繰り広げられます。
そこへ国王のシャリアールが帰ってきます。
ゾベイダの裏切りを目の当たりにした王は怒り「金の奴隷」も他の奴隷たちも殺してしまします。
悲しみに暮れたゾベイダは短剣で自ら命を絶ってしまします。
王シャリアールはゾベイダを失い悲しみます。
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バレエ「シェエラザード」という作品
美しくエキゾチックなバレエ。とにかく舞台に繰り広げられる世界がエキゾチックという言葉を舞台の上にそのまま表現したような作品です。元ネタが「アラビアンナイト」のような世界ですので衣装もストーリーの展開もそんな感じです。
素晴らしいバレエなのですが、あまり上演されない。理由としては、バレエそのもが、それほどメジャーなものではないため、あまり知られてない作品を上演しても観客が動員できにくいというのがあると思います。素晴らしい作品でも上演されない作品はバレエ関係者でも『作品名と曲は知ってるけど、全幕のストーリー、要所、要所の踊りをよく知らない』ということがあります。
バレエ教室などは小さなお子様の習い事という感じが多いため、発表会などで小さなお子様を登場させる場面が少なくなる作品は上演されにくくなりがちです。
どうしても「くるみ割り人形」なんかが多いですね。あれは主人公がクララという子どもで、その友達もたくさん出てくるし「キャンディの踊り」など、小さなお子さんを登場させられる踊りもあります。
設定がクリスマスでクリスマスパーティーに参加するたくさんの親子みたいなシーンでは子どもの多いバレエ教室、そしてバレエを始められたばかりの「大人のバレエクラス」の方にも出演して頂きやすいので上演しやすい……となりますね。
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