務め 〜出会い〜


入学式で隣だっただけの彼らはカラオケに来ていた。



「宮田は何食う?」  

ぼーっとし始めていた俺に小関は言った。


「飲み物だけでいいや。」


「お菓子とかいいの?」


「うん。胃が弱いから笑」


「そうなんだ。ok」


「曲入れるわ」


「ん。注文しとく。」






「いろんなジャンル歌うんだな」

届いたポテトを食べながら小関は言う


「何も考えずに入れてるわ笑」


「脳死ニルヴ❍ーナとは思えない声量だったわw」


「笑笑」


「そういえば、さっき胃が痛いって言ってたっけ?」


「うん」


「昔からのやつ?」


「うん、体質的なやつ。」 

「ディスペプシアってやつらしい」


「アニメに出てきそうな名前だなw」


「昔、弟にも同じこと言われたよ笑」


「結構やばい感じのやつ?」


「そこまでじゃない笑。しんどいはしんどいけどね」

「小関くんは体強そう笑」


「君つけなくていいってw」

「強くはないと思うけど今のところ皆勤だわw」


「充分じゃん笑」


初対面らしさ全開の会話を繰り広げつつも、程よい時間になったので店を出た。


「楽しかったね笑」


「普通に楽しかったw」


「またね」


「うん、来週からよろしくなw」
























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