夜空

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短歌集。テーマも雰囲もバラッバラ。

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三日月のいかりを下ろして、海賊船 また会う夜までしばしおやすみ


あした会う変わらぬ私に恋してるあしたはあしたであさってに恋う


銀木犀ただしく名前を呼べたなら落ちてしまった花もひろえる


「なにしてる?」雨に交じりし君に聞く「じさつしている」君が笑った


なんどでも 貴方が泣いてくれるなら私はその名を叫び続ける


しおむすび それしか無いと思ってたくうふくを埋めるさみしさの味


どうか君を嫌いになる前にこの空の星みな墜ちて仕舞えと


きみが書く右払いの鋭さで刺されるならばそれもいいかな


白露の日、ヤマトのおっちゃん目が合った。トラックの下黒猫が居た。


校章とギンモクセイの木漏れ日とまた会う明日をおもいつづける


想うことその感情の重うことあなたと別れ思い出すこと


悲しさを私の全てと捨て去ったあの日の事が今はかなしい


好きよりも愛していますの言葉のほうが嘘に聞こえるあなたの話

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