第5話 案内所での企み事

 店では銀髪でウェーブのかかったボブヘア。両耳に青いイヤリングを付けた整った顔立ちの20代前半の女性でソフィという人物がレジの前に立っていて、銀髪のウルフヘア。首に水晶がついたネックレスをした。整った顔立ちの10代半ばの男性でレオンという人物が製品の陳列を行っている。


「そういえば、姉さん」


「何?」


「クリスさんとレイスさんが仲が悪いのは知ってるよね」


「ええ、元はギルドを組んでたけど、意見の相違から分かれたんだったわね」


「それがね、ドラゴン捕獲の一件以来、また仲良くなったんだって」


「へえ、そうなの」


「驚かないの?」


「男だもの、色々、あるんでしょ」


 ドアが開き、ベルが鳴る


 ソフィとレオンが来客者に挨拶をする。


「「いらっしゃいませ」」




 案内所でがっしりした体格の振りやすい剣を背負った金髪の20代後半の男性と青い髪で黒い眼鏡をかけた青い目をした青を基調とした賢者服に身を包んだ男性が椅子に座って、水晶を眺めている。


 水晶から顔を上げると二人は隅に佇んでいる、黄色と黒のドレスを着た綺麗な顔立ちをした黒髪を後ろで束ねた女性を見た。女性の足から白い糸が垂れている。


「あの女性です」


 青い髪の男はそう言うと金髪の男性の様子を伺う。


 金髪の男は引きつった笑みを浮かべる


「あいつか、、、」


「どうしますか、止めるなら、声をかけなければいいだけですが」


「それで次の機会は?」


「ありません」


「だろうな、お互いにこれしかチャンスはない訳だ」


「ええ、時間が過ぎるのを待つ人生になります」


「じゃあ、決まってるじゃねえか」


 金髪の男は女性に向かって歩き出した。




 細身で金髪の男がイライラした様子で中を歩いている。


「くそ、あの野郎、無理難題吹っ掛けやがって!」


 男は壁の張り紙を見ると一枚に目を止める。


(キア国国立魔法学校の主席を雇いたい方、お返事をお待ちしております。)


 男は思った。聞いたことがある学校名だ、それがここにいるという事は大方、希望の所に落ちて、やけっぱちでここに居るに違いない。しかし、この値段は法外だ、、、だけど、高級店のねーちゃんを買うと思えば安いか。この値段設定は恐らく、世間知らずだ、簡単に騙せそうだな。男だったら他を当たろう。


 赤いローブを身に纏い、色白で金髪に琥珀の髪留めをして、毛にカールを巻いた気の強そうな顔の女性が横に立った。


「この求人の女性を探していますの?」


「それは君?」


「ええ、そうですわ」


くすんだ金髪を真ん中分けにしていてでサングラスをかけ短剣を脇に携えた男性が割り込んだ。


「もしかして、ギルド仲間を探してるのか?」


 二人は戸惑う。


「そうだ」


「俺は役に立つと思う」


 細身で金髪の男は思った。この男とは他では付き合うことはないだろうが、この女のことでは気が合うと

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