ミゼラブルアリーゼ
八草秋水
第1話 プロローグ
足の皮はボロボロで目の前も霞んで見える。服は、局部を隠す程度の布地しかなく自分の胸を見られぬようもはや枝の様に細い腕で覆うように隠し走るとも言えぬ速度で松明の火の灯りから逃げる。
夜の冷たさが四肢の感覚を鈍らせていく。
森の中を独り手負いの王女が逃げ惑う。弓を番えた狩人は、淡々と足を止めず探し出す。
そんな夜であるにも関わらず天は、狩人に力を貸すように満月が森の中を明るく照らす。もはや逃げる方法はないことを悟った。
天を仰ぎそして思う。
どうしてこうなったのだろうどうしてどうして、、、。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます