【祝222,222PV】転移した世界で転生を繰り返す…予定です(神様のバックアップ付き)

かた焼きそば

第1話

「もう1時過ぎ…デイリーミッションでも少し消化したら寝ますかね」

 ベッドで横になりながらスマホを弄ります。魔法使いの様なキャラが描かれたアイコンをタップすると、軽快な音楽と共にゲームが始まりました。

 いいですよね、ゲーム。もういい歳なのに好きなんですよ。特にRPGや無双系みたいに自分のキャラや仲間が強く成長していくゲームが。成長していく為にはデイリーミッションの報酬も疎かには出来ません。コツコツこなしていきましょう。


「ふぅ…疲れました…続きは朝起きたらにしましょう」

 ゲームしてるだけでも腕が痛くなってきます。困った身体ですね。まあ急ぐ必要はありません。どうせ時間だけはたっぷりあります。今日のところは寝るとしましょう。

 おやすみなさい…




「……ここは…」

 気がつくと何も無い空間にいました。見渡す限り真っ白で地面も無い空間です。地面も無いのに立っている。変な感覚です。


「これは夢でしょうかね?」

 明晰夢というやつかも知れません。


「そうですよ、深山さん。ここは貴方の夢の中です」

「おぉぅ…びっくりしたぁ」

 不意に後ろから声をかけられると驚いちゃいますよね。さっき見回した時は誰もいなかったはずなんですけど。

 あっ、申し遅れました。私、深山隆太と申します。訳あって現在無職の50歳、どうぞお見知り置きを。


「いやぁ、そうですか。教えてもらってありがとうございます。ところで……どちら様ですか?」

 声の主に問いかけます。高校生でしょうか?制服姿の爽やかイケメンです。羨ましい。こんなイケメン知人には居ませんが。

 いや…たぶん居ないと思うんですけど自信がありません。情けない事に人の名前と顔を覚えるのが苦手なのです。もし知り合いだったら失礼なんてもんじゃ無いですね。

 まあ私の夢なんで、そこまで気にしなくてもいいでしょう。


「そこは気にしましょうよ」


「………」

 もしかして心の中が読めちゃう的なやつですかね?


「読めちゃうんですよ〜、これでも神やってるんで。あ、神と言ってもまだまだ成り立ての神なんですけど」


「神様ですか…」 

 流石、夢の中です。まさかの神様登場です。さらに心の中まで読めるとは。これは試してみるしかありませんね。

 頭の中でそれはもういやらしい妄想でもしてみましょう。

 あ、顔が赤くなりました。本当に心の中が読めるみたいです。まあ、神様なら読めてもおかしくないですね。


「…深山さんが変態なのは理解しました」

 人間なんてほとんど変態ですよ?


「深山さんの変態論も興味深いんですけど、今日は違うお話がしたくて来たんですよ〜。そっちのお話進めてもいいですか?」


「それは失礼しました。進めてください」


「では早速……異世界って興味ありません?」


「……その話、詳しくお願いします」

 今日の夢はなかなか楽しそうです。

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