阿蘇さんを囲む美女の会・オマケ

※もし曽根崎さんや藤田さん、柊ちゃんを選んでいたらというイフストーリーです。





【凶相メイド長・曽根崎慎子さんの場合】


阿蘇「……じゃあ……ね、姉さん……」

曽根崎「おや私か」

藤田「なんで!? なんで一番えげつねぇの選んだの!?」

柊「アンタの趣味どうなってんの……!?」

阿蘇「オメェらの仕業じゃねぇのか、コレ。いや、まあ……うん。ちょっと隣に座らせたら面白いかなと思って……」

藤田「ああ、怖いもの見たさ的な?」

景清「動機が好奇心から来たとしても、だいぶチャレンジャーですね……」

曽根崎「まあ選ばれたからにはせいぜい尽くしてやるよ。さあ忠助、こっちに来い」

阿蘇「ヤベッ、早速俺後悔し始めた」

柊「過去には戻れないわ。腹括りなさい、タダスケ」

曽根崎「ふー」ドサッ

阿蘇「……」

曽根崎「さて、このたびはよくも私を選んでくれたな。弟にメイドフェチがあったとは驚きだが、とりあえずそこは置いておこう」

阿蘇「やっぱチェンジで」

曽根崎「もう遅い。ほら花束だ。君の年齢分の薔薇を突っ込んでいる」

阿蘇「お、おう……」

曽根崎「あとなんだ? 愛の言葉が必要か?」

阿蘇「無理しなくていいぞ」

曽根崎「えーと……藤田君、いいの考えてくれ」

阿蘇「よそに頼るな」

藤田「弟じゃなかったら抱いてた、とかどうです?」

曽根崎「弟じゃなかったら抱いてた」

阿蘇「採用すんな」




【ドスケベミニスカポリス・藤田直子さんの場合】


阿蘇「じゃ、あ……ふ、ふ、ふじ、た……!」

藤田「シャー! キタコレ!」

阿蘇「クソッ……体が……拒否反応を……!」

柊「選んでおきながらとんだ暴言ね」

景清「そこまでしてどうして選んだんです?」

阿蘇「なんだろう……。割と多数の人から期待されてたような予感が……」

曽根崎「そこまでにしておけ。さぁ藤田君、忠助の元に行くがいい」

藤田「オッケー、ご指名ありがとうございまーす!」

阿蘇「ソーシャルディスタンス」

藤田「距離取ろうとすんじゃねぇ。さーて、阿蘇さん。ソファーにする? 自宅にする? それともホ・テ・ル?」

阿蘇「溶鉱炉」

藤田「ラストバトルでもする気?」

景清「藤田さん、こちら花束です」

藤田「ああ、ありがと。さぁ阿蘇、誕生日おめでとう。赤い薔薇に秘められた花言葉は“愛情”……。まさにオレからお前に贈る全てだよ」

阿蘇「ウーッス、アザーッス」

藤田「お願い目ェ見て」

阿蘇「よーし藤田の番、終了! 景清君、代わってくれ!」

藤田「させるか! お膝ゲット!」

阿蘇「あああ乗るんじゃねぇ! 重てぇだろうが!」

藤田「残念だったな、阿蘇! お前のお膝は占拠した! これでお前が抵抗しようもんなら……!」

阿蘇「て、抵抗しようもんなら……!?」

藤田「オレのパンツがみんなの目に晒されてしまう」

阿蘇「そりゃそんな格好してりゃなぁ」




【正統派中華美人・月上柊さんの場合】


阿蘇「そんじゃ柊にするわ」

柊「ふふふん、当然よね!」

曽根崎「順当過ぎて面白くないな」

景清「正直僕が阿蘇さんでも柊ちゃんを選ぶと思います」

藤田「悔しい! なんでアタイじゃないのよ!」

阿蘇「お前だけだぞ、このチョイス疑問に思ってるの」

柊「さ、タダスケ。負け犬達の遠吠えに耳を傾けてないで、早くボクのお隣に座りなさい! 夢のようなひとときを過ごさせてあげるわ!」

阿蘇「おうよー」

景清「うわー……高級クラブみたいだ」

曽根崎「印象としては間違ってないな。記念に写真でも撮っておくか」

藤田「はい、フライデー」パシャッ

阿蘇「何その掛け声」

柊「はいっ! タダスケ、ボクからの花束よ! 受け取りなさい!」

阿蘇「おう、ありがとう」

柊「ふふ、アンタ結構お花が似合うのよね。ボクってば、ちゃーんと知ってるんだから」

阿蘇「そうか?」

柊「ええ! 恋人ができたら花束持っていってあげなさい? きっとイチコロよ!」

阿蘇「じゃあ次があればそうしてみるわ」

柊「そうなさい、そうなさい!」

藤田「クソッ……普通に仲良しさんだな……!」

景清「阿蘇さんと柊ちゃんって仲良いですよね」

曽根崎「なんだかんだでウマが合うんだろうな。男臭いという点では彼女の好みでないはずだが」

藤田「つまり今のオレなら柊ちゃんに目を向けてもらえると?」

曽根崎「行ってみろ。恐らく命は無いぞ」

藤田「そこまで望み薄ですか」

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