3-6

時方「まず、この『額』について考えてみよう。なぜ、この平仮名一文字が書いてあるこの駒の

ようなものが、わざわざ額に入っているのか…、

わかるかな、三津夫君?」


三津夫「僕には、まるで見当もつきませんよ」


その時、数九子が、叫んだ。


数九子「分かりました、時方さん。もしかして、この平仮名一文字ずつを、すべて『絵』として

見ろ、ということなのではありませんか?」


時方「その通りです、数九子さん」


三津夫「平仮名を『絵』として見るですって? 僕には、さっぱり分かりませんよ」


時方「分かりやすく言うと、こういうことさ」


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