第2章 珈察

三津夫「それでは、僕もここで、失礼します」


時方は、三津夫と別れ、自分の家に入った。


いつものように、コーヒーを作って、

テーブルにそのコップを置くと、

椅子にも座らぬうちに、

謎について考え出した。


時方「まず、額の方から考えてみるか…。

二つの額の組み合わせは、46×45だから…。

…2070通りか」


時方「小窓の方の組み合わせは、

00から99までだから…、

100通りか」


時方は、そこまで言って、

コーヒーを、ひと口すすった。


時方「うーん、やっぱりコーヒーは、

これだな…」


時方は、椅子に座ると、熟考し始めた。



いつの間にか、電気も点けずにいた

時方のいる部屋は真っ暗になっていた。


時方「そういえば…」


時方は、突然立ち上がった。


時方「確か、喜也氏の遺言には、庭を見ろと

書いてあったな…。庭に謎解きのヒントとなる

ものが、あるのかも知れないな…。

明日、庭を見せてもらうことにするか…」




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