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時方たちは、依頼者の家へと向かって、歩いていた。


時方「ここかね、三津夫君。例の遺言を残して、亡くなった方のお宅は?」


三津夫「はい、そうです。ここが、判示物(はんじもの)さんのお宅です」


玄関のドアの辺りに、二人が、たどり着いた時、中から、一人の女性が出てきた。


女性「お待ちしてました、三津夫さん」


三津夫「こんにちは、数九子(すくこ)さん。

こちらが、探偵の時方さんです」


数九子「あらためまして、数九子と申します。

遺言の件、宜しくお願いします」


時方たちは、応接室に案内された。


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