脅された金庫

三十冊 綴

第1章 手紙

とある日の朝


時方は、一通の手紙を受け取った。


時方「三津夫君からだ。何事だろう?」


時方は、持っていたコーヒーカップをテーブルに置くと、椅子に深く座り、封を切って手紙を読み出した。


時方「なになに…」


『お忙しいところすみません。実は、折り入って先生にお話ししたいことがあってお手紙を差し上げました。

実は、先日、知り合いの女の子のおじいさまが亡くなられたのですが…、その際に、私の時と同様に、不可思議な内容の遺言を残されたようなのです。


この遺言の謎を先生に、解いて頂きたいのです。是非引き受けて頂けないでしょうか?


先生からのお返事、お待ちしております。

三津夫より』


時方「ふーん…」


時方は、ひと口、コーヒーをすすると、ハンガーから、上着を外して、自分に着せた。


そして、コーヒーを飲みきって、呟いた。


時方「三津夫君に会いに行くか…」


時方は、ドアを開けて、外へ出た。



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