3年z組
まっすん
第1話
〜キーンコーンカーンコーン〜
学校開始のチャイムが鳴り響く。それと同時に
「おりゃー出てこいやー」
「さっさとこいよオラァ」
校門の前で怒号が飛び交う。西高の生徒が校門の前で騒いでいた。
「こらこら君たちここは北高だよ、西高じゃないよ」
「うっせーなーこらぁー」
「先公は読んでねーよ」
「俺たちは涼に会いにきたんじゃ。おどれらはすっこんどれい」
「教師に向かってなんだその態度は。そもそも別の学校の教師だし」
「あー。やんのかコラァ」
「すいません。全くもってその気はございません。今涼読んできます」
「わかったならそれでいいんだよ」
「おいおめーら。一体どこの学校の生徒だ?」
「今度は誰だよ」
「私は今日からこの学校の教師として務めることになった工藤理子だ」
「工藤先生😱。今きちゃ1番まずいのに」
「あ、校長。何やってんですかこんなところで。この人たち追い出しましょうよ」
「工藤先生。この人達は本田涼くんに会いにきたそうだ」
「ほう。オメェらそいつに会って何がしてぇんだ」
「ボコボコにしてやんだよ。うちのもんが可愛がられたからなー」
「お前ら今日学校だろ。学校サボってこんなことしてんじゃねぇ。帰って学校行きな」
「はいそうですかさようならって引き返すやついるかコラァ。ふざけとるんか」
「帰れっつってんのがわかんねーのか」
そういい工藤先生は相手の腕を掴み背中の方に曲げる。
「イテテテテテ。わかったわかったわかったわかった。今日のところは退いといてやる。次会う時は覚えとけって涼に伝えとけよ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「おはようございます。今日から新しくこの学校で働くこととなった工藤真理子です。よろしくお願いします」
「よろしくお願いします。工藤先生。3年A組担任の織田です」
「3年B組担任の横田です」
「3年c組担任の橋本です」
「皆さんよろしくお願いします」
「工藤先生。今からあなたの担任するクラスに案内します」
「ありがとうございます」
「私もねあんまり3zの生徒たちと関わりたくはないのでね。特別ですよ」
「ありがとうございます」
「この階段下っていけばありますから。じゃ、これで」
「え、え、えちょっと。まあいっか」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異様な雰囲気が漂う地下の廊下の中を工藤先生が進む。教室の前に着くと、生徒の騒ぎ声が聞こえる。
「頑張るぞー」
工藤先生が教室に入る。
「おはよう!」
「ああん。なんだ新人の教師って女かよ」
「しかも女っぽくねー」
「初日からなんだその態度は。女の人にそんな口聞くんじゃない」
「喧嘩売ってんのかー」
「やめとけ。教師なんかに構うんじゃねー」
「ああ、そうだな。先にこっちの問題を解決するか」
「問題?どんな問題なんだ」
「お前には関係ない」
「何言ってんだお前ら。私は、お前たちの担任の教師だぞ。どんな問題でも頼ってくれよ。って、あれ。誰もいない」
ーーーーーーーーーーーーーーーー職員室ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「お疲れ様です、工藤先生。どうでした、3zの生徒たち」
「あいつら、私が話している間にどっかに逃げちまったんです」
「あいつら教師を舐めやがって」
「3yとの問題も解決してないですもんね」
「3yとの問題?」
「3yと3zは揉めているんです」
「そうなんですか。それで3yっていうのは」
「3yは3zと同じように不良が多いクラスです。まあ3zほどではないですが」
「まあ無法地帯なのには変わりませんがね」
「そうなんですか」
「工藤先生、余計な手出しはしない方がいいと忠告しておきます」
「はい。ありがとうございます」
ーーーーーーーーーーーーー生徒たちーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「なんだったんだあの教師は。簡単に学校脱走出来ちゃったし」
「ホントな。でもどうするよ、3yとの問題」
「ボコボコにしてやろうぜ」
「よお、3zの皆様」
「お、おまえは...」
3年z組 まっすん @satoukouzi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。3年z組の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます