【詩集】ファーストアルバム
ハッピーサンタ
M1 抱きしめ愛
世界が夢を魅せてくるから、僕は現実を上手く歩いていけない
死んでるはずの今日も、取り敢えず生きて、鼓動の音が隠せてない
劣等感も絶望も空虚な心無いだって、きっと、たぶんソイツのせい
世界が夢から醒ますから、僕は毎日、躓くんだ
毒親も教師も同い年の語る"愛"なんて、紛い物だってわかってる
優しさの入ってた穴の空いた袋、声の出せない心が今も引き摺ってくれている
安定で安心に似た、そのままの波に無意識に溺れかけてるのと、揺れる地面で怯える僕を繰り返して辿り着いた今日も日が昇って、暮れてしまっていた
「そんなのは社会が求めてない」って、言う世界に求められる人間になんてなるな
そのままの求められてない自分を抱きしめられる自分になれれば、それが最高だ!
幸せの裏返しを言う奴に、耳を貸すな
時の流れに挟まれた今日を味わえた自分ならば明日は最強だ!
流した涙を掴めなかった君を笑顔にする僕の愛を今、届けるよ
心無い奴に心埋め尽くされ、埋もれて過去から出られなくなった僕の記憶の中に閉じ込められた優しい人
周りに恵まれなかった、求められる人間になって助けを呼んでも誰も来なかった暗がりに置いてけぼりの自分
それを嫌って、責めて、見捨てた自分
今から過去を旅して、みんな抱きしめよう
全部、環境のせいでも何もかも個人のせいにしたがるこの世界はもう、死にたくなるよ
「生きろ」とは言えずに、「死ぬな」と綴った毎日
一人称が辛くて、三人称に変えてしまった打ち切り状態の人生
絶望がくれた希望と劣等感が教えてくれた死んでない心
孤独がくれた"僕の歩き方"で、二人称で語ってくれる君を探す旅に出た
心を鈍感にしろなんて言う洗脳に惑わされるな
悲しみも痛みも敏感なまま感じて、"時間"に縋ってそのままの自分でゆっくり癒すさ!!
敷かれたレール一本に乗っかって、理屈だけでイキるな
『変わりたくない』と叫ぶ"不滅の盾"を、
『変わりたい』と願う"絶対的な矛"でついて生きてみろ!!
抱きしめ合うこと怯えてた自分に逢いに来た
決して響き渡らないその"ドキドキ"で抱きしめあった
確かに生まれた"愛"
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