幼馴染みが、知り合いになった夜 短編集

久遠 れんり

謀略による誘導と自爆(優斗と愛結)

第1話 幼さと探究心

 俺には、幼馴染みで彼女の愛結(あゆ)がいる。

 保育園からずっと一緒。

 家は少し離れているが、親同士も知っている仲だ。

 夏休みなどは、一緒にキャンプへ行ったこともある。


 二人は、順調に仲良く育つ。


 だが、そんな二人は、ある日を境に変わっていく。


 あれは、たしか小学校5年生の時。

 愛結の部屋で宿題をしていたとき

「ねえ、キスとかしたことある?」

 とつぜん愛結に聞かれて、ドギマギしてしまう。


 当然、興味は有る。

 だが、よく分からない。

「ないよ。漫画とかアニメで、キスした後、真っ赤になってふうとか言っているよね。あれって、息を止めているからかな?」

「多分そんなんじゃ無いと思う。本によっては、気持ちいいとか書いてあるし」


 そう言った後、愛結はテーブルの向かいから、横に移動してくる。

「あのね、この前。女の子だけの、授業があったじゃない」

 そう言われて、ちょっと思い出す。

「ああこの前の。男子だけ、ドッジボールの勝ち抜き戦をした時だな」


 そう答えたら、少し言いづらそうにした後、愛結がしゃべり始める。

「あのね。体が大きな子達で、ポツポツ生理が始まっているんだって」

「生理?」

「あーうん。習ったのは、女の子のおなかの中に、赤ちゃんを育てることができるように準備がされるのだけど、不要になったら出てくるの。それでね、胸とかも膨らんできて、お母さん達みたいになるんだって」

 そう言われて、つい凝視してしまった。


 愛結もその視線に気がついたのだろう。

「あー。私もね。ちょっと大きくなってきたんだけれど、痛いのよ。触ってみる?」

「どうしよう。うん。触ってみたい」

 そう言って、手を伸ばして触る。


「うーん。服の上からじゃ、よく分からない」

 そう言うと、彼女はガバッと、上に着ていたトレーナーを自分ではぐる。


「この先っちょ。乳首だっけ? ここも、なんだか大きくなってきたの」

「そうだな。この前まで僕と一緒だったのに。大きくなってる」

 そう言って、手を伸ばす。


 ペタッと、膨らみかけた胸に触れる。

「んぅ。それでね、堅いでしょう」

「なんだか、ゴリゴリしている。しこりとか言うのがあると、ガンだって聞いたぞ。大丈夫なのか?」

「うん。みんな、こんな感じみたい」

 そう言われて、クラスの女子を想像してしまう。


「あー、別の子を考えてる」

「何で分かるんだよ?」

「分かるよ。鼻の穴が広がっているし」

 思わず、手のひらで隠す。


「でね。生理になると此処から、んしょ。血が出るんだって」

 今度はスカートをめくって、パンツを下ろす。


 じっと見て、

「そうだよ前から思っていたけど、なんで割れているんだ。痛くないのか?」

「あんただって、お尻は割れているじゃない」

 そう言われて考える。

「確かに」

 俺も、パンツを下ろして本格的に見比べる。


「あーそうか。僕のち○このところが割れているんだ。袋に縫い目があるから此処で割れているんだな。んっ? ここ穴があいているぞ」

「そうそこが、生理の所でそこから血が出るんだって」

「ふーん」

 そのときの俺は、何も気にせず触る。


「あっ」

「ああ。ごめん痛いか?」

「何か違う。痛くは。うんっ。無いけど。触られると。くすぐったい? 気持ちが良い? みたい。これが聞いたあれ? かな?」

 愛結が何かブチブチ言っているが、様子を見ながら、ぐにぐにといじる。


 すると、愛結の穴から、液が垂れてくる。

「なんか出てきた。おしっこ?」

「うんんっ。ちがっうと思う。気持ちいいのかな。なんだか、ゾクゾクする」

 塗り広げながら、出っ張りを見つけて、そこを触る。

「ひゃう」

 声を出した本人が、慌てている。


「どうした?」

「そこを触られると、なんだか痛みと一緒に、お尻の穴がきゅっとした。敏感だから強くじゃなくて、さわさわみたいな感じが良い」

「こう?」

「うっうん」

 口に手を当てたまま、なにか我慢している感じ。


 どんどん濡れて来るから、それを塗り広げながら、おもしろがってスリスリしていると、愛結が抱きついて離れなくなった。

 それがおもしろくて、もっとスリスリして、見ていて興味がわき、試しに穴に指を入れてみる。

「ふぐっ。ううっ」

 そんなことを、どのくらいしていただろう、愛結がぐっと抱きつき離れなくなった。

 目の前には、胸がある。

 赤ちゃんみたいと思い、一瞬躊躇するが、咥えてみる。

「ふぐっっ」

 そう言って、ビクビクしている。


 力一杯抱きついていたが、やがて、さらにぎゅっとされ、その後ぐったりとして力が抜ける。

 どさっと床へ倒れ込んだ愛結は、目ががうるうるとしていた。

 その顔を見て、ドキドキしてしまった。


「痛くは無かったんだろ。どうした?」

 そう聞いたら、軽く首を振った後。黙ったまま、引っ張られキスされたが、よく分からない。

 当然この頃は、唇が触れるだけのもの。


 この、色々な初めての日から、愛結はどこから情報を拾ってくるのか、俺のを剝いてみたり咥えることを覚えて、おもしろそうに反逆し始める。


 子供の無知さと好奇心。

 それに、歯止めはきかない。

 大人になって、ちょっと引くような行為も平気でやった。

 膀胱炎になって、血が出たときは痛くて泣いたし。


 やがて、本当は入れるのだと分かったが、その頃、俺のはひ弱で使い物にならなかった。いや、ちゃんと立つんだけどね。

 使い物になって精通が来たのは、たしか中2の頃だっただろう。


 隠していた、避妊具を見つけて愛結が喜んでいた。

 俺にとってかなり緩い避妊具で、初めて事に及んだが、愛結が上へ上へとズリ上がって逃げるので、肩を押さえ込んで無理に押し込んだ。血は少なかったが、かなり痛かったらしく、元の通りしばらくは、お互い手と口で遊んでいた。


 だがそれ以降、指でしても痛みはなくなり、感じ方も良くなったらしく、1月後? かな、普通の行為を始める。


 そうして、俺たちは中学から高校へ、当然のように、同じ高校に進む。

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