しおりちゃん

しおりちゃん、サンフランシスコからベネチアに遊びに来てくれた。


会うなり


「あやなっちー!」

って言って


ギュッ

と優しく抱きしめてくれる。


「ベネチアでキッズダンスコンテストおこなわれるから、それに出るためにベネチアに来たんだよー」


「え?キッズダンスコンテスト?」


「そうだよー!」


そばにいたイレーヌちゃんは


「あ~、それ、うちも出るやつ」


「イレーヌちゃんも出るの?」

うちは、イレーヌちゃんに聞く。


「うんっ!出るよ」


「うわ~、さよりんもイレーヌちゃんも出場するなら、ぜったい観に行くー」



キッズダンスコンテスト。


広場の特設会場に、マーリアちゃんと行ってみる。


出場者は、みんな、ダンスの準備をしてる。


「あっ、イレーヌちゃん!」


「「イレーヌちゃ~~ん!」」

マーリアちゃんとうちは、イレーヌちゃんに手をふる。


「あっ、しおりん!」


「「しおり~~ん!」」

しおりんにも、ふたりで手をふる。



キッズダンスコンテスト始まった。


みんな、めっちゃうまくてカッコいい!


『次はキッズ・ダイナソー』

司会のおねえさんの声。


「うわっ!キッズ・ダイナソーって、しおりんのグループだー」


キッズ・ダイナソーの登場!

10人グループ。


うわっ!みんなカッコいい!


音楽とともに、みんな、踊りだす。


音楽めっちゃいいなー。

ダイナソーの感じ。


ダンスもダイナソーみたい。


そして、ラスト。


10人全員

ピタッ

と決まる。


「「「「「うわーー」」」」」

大歓声。


パチパチパチパチーー

拍手喝采。


「やっぱり優勝はキッズ・ダイナソーだな~」

マーリアちゃんも言ってる。


「そうかもね~」



『次はイレーヌ・イレーヌ』

司会のおねえさんの声。


「「あーっ!キターー!!イレーヌちゃん」」


イレーヌちゃんの登場!


イレーヌちゃんはソロだ。

ひとりで踊る。


音楽とともに、静かに踊りはじめる。


さいしょは静かだったけど、だんだん激しく飛びまわりはじめた。


「「うわーー!イレーヌちゃん!すごいー」」


さいごも、きれいに高くジャンプして、両手、両足をきれいに広げ

ビシッ

と決めて魅せた。


「「うわ~、これ、わかんなくなったぞ~、キッズ・ダイナソーか、イレーヌちゃんか?優勝するのは、どっちだ?」」



しばらくして


『それでは優勝チームの発表です』

って、司会のおねえさんの声。


『優勝は・・・キッズ・ダイナソー!』


「「うわーー!キッズ・ダイナソーかーっ!」」


キッズ・ダイナソーのみんな、登場して来た。

しおりんも!


「「しおりーーん!!」」


『そして、もうひとり・・・』

司会のおねえさんの声。


『イレーヌ・イレーヌも同時優勝ですー』


うわっ!イレーヌちゃんも!優勝だ!


イレーヌちゃんも登場してきた。


イレーヌちゃんとしおりん

ギュッ

と握手してる。


「「イレーヌちゃーーん!!しおりんーー!!」」







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