しおりちゃん
しおりちゃん、サンフランシスコからベネチアに遊びに来てくれた。
会うなり
「あやなっちー!」
って言って
ギュッ
と優しく抱きしめてくれる。
「ベネチアでキッズダンスコンテストおこなわれるから、それに出るためにベネチアに来たんだよー」
「え?キッズダンスコンテスト?」
「そうだよー!」
そばにいたイレーヌちゃんは
「あ~、それ、うちも出るやつ」
「イレーヌちゃんも出るの?」
うちは、イレーヌちゃんに聞く。
「うんっ!出るよ」
「うわ~、さよりんもイレーヌちゃんも出場するなら、ぜったい観に行くー」
☆
キッズダンスコンテスト。
広場の特設会場に、マーリアちゃんと行ってみる。
出場者は、みんな、ダンスの準備をしてる。
「あっ、イレーヌちゃん!」
「「イレーヌちゃ~~ん!」」
マーリアちゃんとうちは、イレーヌちゃんに手をふる。
「あっ、しおりん!」
「「しおり~~ん!」」
しおりんにも、ふたりで手をふる。
☆
キッズダンスコンテスト始まった。
みんな、めっちゃうまくてカッコいい!
『次はキッズ・ダイナソー』
司会のおねえさんの声。
「うわっ!キッズ・ダイナソーって、しおりんのグループだー」
キッズ・ダイナソーの登場!
10人グループ。
うわっ!みんなカッコいい!
音楽とともに、みんな、踊りだす。
音楽めっちゃいいなー。
ダイナソーの感じ。
ダンスもダイナソーみたい。
そして、ラスト。
10人全員
ピタッ
と決まる。
「「「「「うわーー」」」」」
大歓声。
パチパチパチパチーー
拍手喝采。
「やっぱり優勝はキッズ・ダイナソーだな~」
マーリアちゃんも言ってる。
「そうかもね~」
☆
『次はイレーヌ・イレーヌ』
司会のおねえさんの声。
「「あーっ!キターー!!イレーヌちゃん」」
イレーヌちゃんの登場!
イレーヌちゃんはソロだ。
ひとりで踊る。
音楽とともに、静かに踊りはじめる。
さいしょは静かだったけど、だんだん激しく飛びまわりはじめた。
「「うわーー!イレーヌちゃん!すごいー」」
さいごも、きれいに高くジャンプして、両手、両足をきれいに広げ
ビシッ
と決めて魅せた。
「「うわ~、これ、わかんなくなったぞ~、キッズ・ダイナソーか、イレーヌちゃんか?優勝するのは、どっちだ?」」
☆
しばらくして
『それでは優勝チームの発表です』
って、司会のおねえさんの声。
『優勝は・・・キッズ・ダイナソー!』
「「うわーー!キッズ・ダイナソーかーっ!」」
キッズ・ダイナソーのみんな、登場して来た。
しおりんも!
「「しおりーーん!!」」
『そして、もうひとり・・・』
司会のおねえさんの声。
『イレーヌ・イレーヌも同時優勝ですー』
うわっ!イレーヌちゃんも!優勝だ!
イレーヌちゃんも登場してきた。
イレーヌちゃんとしおりん
ギュッ
と握手してる。
「「イレーヌちゃーーん!!しおりんーー!!」」
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