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「やっぱり先輩、頼りになりますねっ」
得意の笑顔でトドメの一言。
サービスで上目遣いも付けてやれば、硬派で有名な生徒会長の頬が赤らむ。
――ちゃーんと見てましたか?
彼に憧れる女子生徒諸君。
さり気なく周囲を見渡すと、彼目当てで図書室に通い詰めてる女子生徒の嫉妬に歪む顔がちらほら。
あーらら、ご愁傷様♡
彼女達の表情に大満足の私は「また勉強教えて下さいね」と可愛く会釈をして図書室を後にした。
正直、男はどうでもいい。
秀才だろうと脳筋だろうと、チャラ男だろうとネクラだろうと…根本は同じ。
可愛い子とのあれこれしか頭に無い生き物でしょ?
だから心底どうでもいい。無関心。無の極地。
私が興味あるのは。
この世でいっちばん大嫌いなのは。
女。
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